当時の日活はこんな骨太の戦争映画を作っていたのだ。3作目は公開時に見た覚えがあるが、吉永小百合の出るメロドラマのような印象が記憶に残っていた。
今回、はじめて、第1部から第3部まで一気に見ることができて、貴重な経験ができたと思う。日本が韓国・中国へ侵略を続けていた時代の軍閥(関東軍)と商社の動きを山本薩夫監督が丁寧にかつ分かりやすく描いている。真実が語られているのか確証のない部分も多いと思われるが、このような流れを大衆娯楽映画にしたことは日活の功績であろう。
今回、はじめて、第1部から第3部まで一気に見ることができて、貴重な経験ができたと思う。日本が韓国・中国へ侵略を続けていた時代の軍閥(関東軍)と商社の動きを山本薩夫監督が丁寧にかつ分かりやすく描いている。真実が語られているのか確証のない部分も多いと思われるが、このような流れを大衆娯楽映画にしたことは日活の功績であろう。
学校でも教えず、TVでは扱わない題材である。初めて通して教えられた。226事件や満州国、金日成や蒋介石などが日本の歴史の中でどのように関連するのか、勉強できた。
五味川純平の戦争と人間を4部作で描く構想であったが、3作で予算が不足して、4作目は製作できなかったとのこと。当初は東京裁判による伍代家の破滅まで描いた四部作を予定していたが、豪華キャスト・本格的な戦闘シーン・海外ロケと日本の映画史上でも屈指の大作であったため、当時の日活の経営悪化もあり結果的に予算が続かず、第三部で完結を強いられた。第一部だけでも3億5000万円の製作費がかかったが、大ヒット作となったという。
それにしても、五代家の描き方は華麗なる一族やゴッドファーザーである。登場人物たちがどのようになっていくのか、小説で確認したい。
第一部第44回キネマ旬報ベスト・テン 第2位第25回毎日映画コンクール 監督賞、美術賞、録音賞
第24回日本映画技術賞(姫田真佐久)
第二部第45回キネマ旬報ベスト・テン 第4位
第25回日本映画技術賞(横尾嘉良、深民浩、古山恒夫)
第三部第47回キネマ旬報ベスト・テン 第10位
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