2014年12月28日日曜日

県北地域医療連携ネットワークシステムの施設検診への活用

 ICTの具体的な目前の医療への活用として、以下のような提案を考えています。

県北地域医療連携ネットワークシステムの施設検診への活用

現状
検診の画像読影の問題点
1.    検診画像のデジタル化が進んでいるが、その利便性のよさが活かされていない
2.    読影会のための各施設からのデータ作成・搬入・回収の作業が煩雑
3.    比較する過去画像をその都度、各施設で選定・書き込みを行う必要がある
4.    受診施設が変わると過去画像が参照できない
5.    過去画像の保存は受診医療機関が行う(分散している)
6.    担当医師の疲弊・高齢化

地域医療連携ネットワークシステムの問題点
1.    各施設の電子カルテデータの非統一により限定した施設しか利用できない
2.    データを施設外へ出す際の患者同意取得が煩雑なため、利用のハードルが高い
3.    多くの連携が紙ベースの運用で問題が起きていない
4.    先駆的に導入した多くの事例が一部の会員のみの利用になっている

提案の概要
1.    県北地域医療連携ネットワークシステム構築後、ただちに多数の医師会員が利便性を実感できる
2.    画像データは統一規格のためICT連携が容易である
3.    検診データは従来より合同判定が基本であるため、個人情報の院外持ち出しに関する新たな同意が不要である(もしくは軽微な変更で済むこと)
4.    現状の画像搬送の煩雑さが解消される
5.    データを集中的に保存できるため過去画像との比較や会員からの参照が可能となる
6.    施設や地域が異なっても過去画像と比較できる
7.   以下のような、 ICTならではの発展が可能である
 コンピュータによる自動判定(画像や検査データなど)
 各病院の既存の装置でも読影できるため、時間や読影施設の制約が自由になる
 読影医の不足や疲弊に対して、アウトソーシングできる

地域包括ケアとの関連
 住民検診データを集中的に持つことで、地域包括ケア患者のベースラインのデータとして活用できる

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