2022年11月30日水曜日

ハンニバル

久しぶりに見ました。テンポの速い、アクション映画です。1作目のダークなレクター博士の恐怖はなくなっています。親子以上の年の差の遠距離恋愛の様相を呈しています。

2022年11月29日火曜日

映画上映会

家庭用のDVDは一般家庭の視聴に限定されています。ホームパーティ程度の家族や友人が想定され、不特定多数は不可です。
それでは、特定少数の定義は? 幼稚園や病院待合などではどうなのでしょうか? 学校での使用、講義・講演での使用は? 授業料を取っている場合は不可でしょうか?
わたしたちが著作権を意識するのは、学会や講演会での画像の使用の際です。制限も多く、出典の明記と、場合によっては使用できない場合があります。動画の場合は、自分で作成したもの以外の動画は画像より制限されているでしょう。
こうやって整理してみると、少なくともホームパーティで家庭用のDVDを上映するのはOKのようですね。それ以外は許諾を得る必要がありそうです。
一般的な印象でも、ホームパーティであれば家庭用のDVDや録画ビデオをみんなで視聴するのは、特別の許可なく可能、というより、それができなければDVDも録画も本来の目的に使用できないことになります。

2022年11月27日日曜日

第21回東北びまん性肺疾患研究会

第21回東北びまん性肺疾患研究会
日時: 2022年11月12日(土) 15:30-19:05
●会長挨拶 15:30-15:35
福島県立医科大学呼吸器内科学講座 主任教授 柴田 陽光 先生
●パネルディスカッション
病理パネリスト:綜合病院国保旭中央病院 臨床病理科 蛇澤 晶先生
病理パネリスト:徳島赤十字病院 病理診断科部長 笠井 孝彦先生
画像パネリスト:大原綜合病院 画像診断センター長 森谷 浩史先生
画像パネリスト:仙台厚生病院 放射線部部長 小野 修一先生
パネルディスカッション1 15:35-16:15
司 会:福島県立医科大学附属病院 呼吸器内科 学内講師 二階堂 雄文 先生
症例提示1「3回の急性増悪を経験し脳死片肺移植を実施した間質性肺炎の1例」
東北大学病院 呼吸器内科 杉山 初美先生
パネルディスカッション2 16:15-16:55
司 会:弘前大学医学部附属病院 呼吸器内科・感染症科診療准教授 當麻 景章 先生
症例提示2「生体肺移植を施行した上葉優位型肺線維症の一例」
坪井病院 呼吸器内科 医長 小野 紘貴先生
パネルディスカッション3 16:55-17:35
司 会:東北大学大学院医学系研究科 内科学病態学講座産業医学分野 講師 大河内 眞也先生
症例提示3「膠原病を合併した自己免疫性肺胞蛋白症の一剖検例」
福島県立医科大学附属病院 呼吸器内科 助教 佐藤 佑樹先生
座長:福島県立医科大学 呼吸器内科学講座 主任教授 柴田 陽光 先生
●特別講演1 17:40-18:25
『自己免疫性肺胞蛋白症に対するGM−CSF吸入療法の実用化を目指して』
演者:新潟大学医歯学総合病院 高度医療開発センター特任教授 中田 光 先生
●特別講演2 18:25-19:05
『ARDS診療ガイドライン2021を読み解く』
演者:弘前大学大学院医学研究科呼吸器内科学講座 教授 田坂 定智 先生
今年は2症例を見させていただきました。2週間ほど前に画像データをいただき解析しました。たいへん勉強になりました。間質性肺炎と過敏性肺臓炎の画像判定については基本を一度整理しておきたいと思いました。

2022年11月26日土曜日

デジタル機器の進化

半年ほど前に、43C350X [REGZA(レグザ) C350Xシリーズ 43V型 地上・BS・110度CSデ ジタルハイビジョン液晶テレビ 4K対応]を居間用に購入しました。4Kが見れる格安TVです。最近のTVは録画機能もアマゾンプライムも最初から付いています。USBでハードディスクをつければ録画できるのにも驚きです。もはや録画のためのレコーダは不要ですね。
買いためた過去のDVD視聴のためにHDMI出力のできるDVD プレーヤー DVD-718H  [DVDプレーヤー AudioComm HDMI端子付 CPRM対応] も合わせて買いました。さらに追加でREGZA レグザ ブルーレイプレーヤー 再生専用 DBP-S500もセットしました。

2022年11月24日木曜日

プロ並みに撮る写真術 ひとりで仕事をする研究者・ライターのために 日沖 宗弘

プロ並みに撮る写真術 ひとりで仕事をする研究者・ライターのために 日沖 宗弘 単行本 – 1995/5/1  
写真撮影が必要な場合に、プロの手を借りることなくプロ並みの、もしくはプロに迫るくらいの出来の写真を撮るためのノウハウ書。機材選び、具体的な目的と撮影対象ごとに解説。
25年ほど前、原稿写真や講演会のスライドなどを自分で撮影するために購入しました。大変参考になった本です。本書で、最も廉価に構築できるシステムとしてオリンパスのOMシリーズを推奨していましたので、自分でも当時、OMシステムでレンズやボディを揃えて自分の撮影セットを揃えました。
シャウカステンにかけたフィルムを接写して、簡単に資料を作っていました。現在はデータそのものを直接パワーポイントに取り込めますし、スマホやデジカメでサクッと撮影できますので便利になったものです。でも、大体のことは自分でできるという、当時の手作業の経験が、その後、とても役に立ちました。

2022年11月23日水曜日

任侠外伝・玄界灘

懐かしい。安藤昇(東映)、宍戸錠(日活)、状況劇団のぶつかり合い。
安藤昇の朗々と歌う「黒犬」に痺れます。まるで安藤昇のミュージックビデオです。唐十郎のケレンがフィットしていない感がありますが、それらを全部飲み込んだ雑然としたパワーが上回っています。
玄界灘を行き来して人や物資を運ぶ認識票の束に絡まれた男。実弾を使って海を撃つ安藤昇のニヒルな目に痺れます。
根津甚八と李礼仙の瑞々しさ。いまのビジュアル主体のスピード感・リアル感とは異なる「舞台のスピード?」と思わせるようなギクシャク感あり。現存する映像の中で、根津甚八が最も生き生きとしていた映画だと思います。
認識票:戦場で死んだ軍人の身元がすぐわかるように、各人が身につける、名前その他を刻印してある金属製のプレート。 1949年の第一、第二ジュネーブ条約は、戦死者識別のため複式の認識票の一片を、単式の認識票の場合には認識票を死体に残さなければならないと規定している。

「働き方改革」とは?

Indeedホームページ「働き方改革とは? 今さら聞けない基本のまとめ」より、簡単に整理してみました。
安倍晋三元首相が推進した「一億総活躍社会」の実現に向けた取り組みの1つ。これを実現するために、2018年6月に通常国会で「働き方改革関連法」(正式には「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」)が成立されています。
1.長時間労働の是正
◆時間外労働(残業)の上限規制
残業時間の上限を原則「月45時間、年360時間」と定め、臨時的な特別な場合、年間6カ月を限度に「単月100時間未満(休日労働を含む)、年720時間、複数月平均80時間(休日労働含む)」の上限を設定。
◆中小企業における月60時間超の時間外労働(残業)に対する割増率アップ
1日8時間、週40時間を超えて従業員を働かせる場合、残業に対して25%以上の割増賃金を支払う。月60時間超の残業に対しては50%以上の割増賃金の支払い義務があります。
◆年5日の年次有給休暇の取得の義務化
2.多様で柔軟な働き方の実現
女性や高齢者の労働参加を促進する環境の整備、労働時間ではなく成果に応じて評価や収入が得られる働き方を拡充。
◆フレックスタイム制の見直し
従業員が始業・終業時刻、1日の労働時間を自ら決められる制度。
◆高度プロフェッショナル制度の創設
職務の範囲が明確で、かつ年収が1075万円以上を有する従業員が高度な専門的知識を求められる業務に従事する場合に、労働時間、時間外労働、休日、深夜の割増賃金などの法規定の適用を除外する働き方が可能。
3.雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
◆同一労働同一賃金の創設
雇用形態にかかわらず、同じ職場で同じ職務内容であれば、賃金や手当だけでなく福利厚生や研修を含む待遇を均等・均衡にしなければならない。

2022年11月18日金曜日

工作 ブラックビーナスと呼ばれた男

北朝鮮の核開発情報の入手のために潜入するスパイがKCIAが組織を守るために行っていた工作のために梯子を外される。韓国の政権交代時の混乱。 

2022年11月17日木曜日

東京オリンピックと復興

東京オリンピックを巡る汚職事件が明らかになっています。一大イベントで随分お金が動いたようです。広告業者や出版メディア業者の中にはずいぶん甘い汁を啜った人もいたようです。利権を握る人たちは金の匂いに敏感です。
フクシマの原発事故は終息したと故安倍元首相が宣言して実現した東京誘致です。コロナの混乱の中で実現したオリンピックです。多くの人々の努力と協力で開催できたイベントであったと思います。
その影で、復興はあまり進んでいないばかりか、どんどん先送りされています。汚染水も処理水と呼び名を変えて放出されるようです。政権はどんどん変わり、宗教や国葬に翻弄されています。
原発事故の東電側の当事者はもう現役ではなくなっている人も多いでしょう。被災者も年老いてきており、若い世代はすでに新たな土地で生活を始めているでしょう。
当事者たちは逃げ切るでしょう。すでに当時の民主党政治家でさえ、このことの責任を自覚しているような発言をする者はいません。
しかし、フクシマという地名はチェルノブイリとともに歴史に名を刻みました。私たちの子や孫の世代にはもはや当事者不在の環境管理業務だけが残されているかもしれません。
復興に関連する汚職の報道もよく目にします。復興にもお金の動きに敏感な人がいます。

2022年11月13日日曜日

青春の蹉跌

50年前の映画です。ファッション雑誌のモデルのような萩原健一と井上堯之の音楽に郷愁を感じます。音楽は「ローラースケート」の軽妙さと、「メインテーマ」の前途洋々たる誇らしさが、青春の未熟さと無限の可能性を感じさせます。 
映像や雰囲気は「青春の殺人者」や「太陽を盗んだ男」とよく似ています。
おしゃれでスタイリッシュな出立ちが、終盤になって「勝手にしやがれ」のようなカッコ悪さへ変貌していきます。足元がヨレヨレとおぼつかなくなり、崩れていきます。
挫折を経験したことのない男が主人公です。彼は結局、熱中することなく何でも途中で見切り、器用に乗り換えてきています。そして、初めて乗り換えられない現実に直面することになります。婚約者とガールフレンド、衝動殺人か、計画殺人か?
what  to  do nextという赤ちゃんのコマーシャル、即興で撮られたようなシーン、何気ない仕草、癖のような行為などが繰り返し挿入されます。原作小説は若者のピカレスク小説でしたが、この映画はガールフレンドを殺してしまう主人公の精神の崩壊を描いています。
蔑んでいた友人や先輩たちの生き方が急に輝いて見えて来る様子などが丁寧に描かれます。

2022年11月12日土曜日

B6判のポケットサイズ『宝島』

 "RollingStone"誌の日本版を、という企画から一転、1973年7月10日、『ワンダーランド』というタイトルで植草甚一責任編集として創刊、3号目より『宝島』に改名、6号を晶文社から発行した後、休刊。その後版権がJICC出版局に移って1974年6月に復刊。グラフ誌大からB6判のポケットサイズ、翌年1月号からは紙質もザラ紙となった(1977年5月号まで)。復刊時の発行部数は7000部。カリスマ的な編集者によって先鋭化され、『宝島』はマイナー志向の超カルト的サブカルチャー雑誌として確立、ドラッグや精神文化特集など、そのマニアックさ故に部数は伸び悩んだ。発行部数が5000部程度のこともあった。
全地球カタログ、マリワナ、SF読本、国営放送、日常生活の冒険などB6ザラ紙版の数冊が書棚の奥から出てました。今さらながらアグレッシブだったんですね。

2022年11月9日水曜日

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン  (NHK出版新書 545)  新書 – 2018/3/8 伊藤 穰一 , アンドレー・ウール (著)
想像していた内容とは、いい意味でだいぶ違っていました。現在のコンピュータテクノロジーが社会や生活にどのように影響していくかについて、平易に述べられています。特に、氏が実際にやってみて、経験したこと実感したことが論点の基盤であり、説得力があります。なるほど、そういうことなのかと納得することしきりでした。
「AI」ムーアの法則に基づくコンピュータ進化が徐々に減速している 根本的な原理が変わらなければ劇的な進化は望めない 適当なサイズが良い
「ミーニング・オブ・ライフ(人生の意味)」金のためだけに〈働く〉のではない。
「仮想通貨」仮想通貨の出自とその概念 自分でやってみることが大切だ 
純粋な学問だけでなく「実効的な研究」 
「ブロックチェーン」脱中心と自然通貨 金で買えない価値 見返りを求めない関係 
「自動運転」誰を犠牲に設定するか 
「人間拡張」 
「ペデストリアンシティ」・「ローカリティ」持続可能性 
「アンスクーリング」自分で決めて自分で学ぶ 評価のない自由 子供から学ぶ 
「フューチャリスト」と「ナウイスト」将来の準備より今を生きる方法を
インターネットとAIの登場 変化に適応する柔軟性が必須
日本人ならではの「こだわり」「ラジカルさ」「長い時間軸」「島国のよさ」「ハピーが必要」
AIに関しては、人間社会が育んできた文化的背景を理解しつつ、どのような面で活用されることになるか興味深いと思います。AIは基本的に世の中の事象を数学的に解決する技術です。医学診断においては、画像から定量化して閾値を決めて判定するのが今までの画像診断法でしたが、AIは「定量化から閾値決定」をブラックボックス化しています。とは言ってもプログラム内では定量化が基盤になっています。診断がエンドポイントであれば、結果の理解も納得できそうですが、治療法について、QOLをエンドポイントにしたり、社会の経済原理をエンドポイントにしたりすることも可能ですので、そう考えていくと厄介です。

2022年11月6日日曜日

第29回 画像診断セミナーのご案内

第29回 画像診断セミナーのご案内
日時:2022年11月30日(水)18:00~19:00
会場:Microsoft Teamsを用いたWeb開催
<テーマ>ー消化器を学ぼうシリーズ(その1)ー
《ワークショップ》 18:10~18:40  2演題(1演題 : 7分~10分)
《特別講演》  18:40~19:00(20分)
  『膵癌の診断に関する話題(仮題)』 
大原綜合病院 健診予防センター 菊田 佳子 先生

2022年11月5日土曜日

B 級小説って?

「五輪汚職事件をめぐり、贈賄罪を一貫して否定している出版大手「KADOKAWA」前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)が、自身への報告などをめぐる社内のやり取りについて「事件を作ろうとしている。これはもうB級小説だ」と批判していることが、関係者への取材で分かった。」との朝日新聞の記事で、B級小説という言葉が新鮮でした。あまり聞いたことがありませんでした。どんな小説のことを指すのでしょうか? 
B級なんたら、というと、B級グルメやB級映画が有名です。1980年代に東映や日活の、低予算で2週間程度で量産していたプログラムピクチャーをB級映画と呼んだように思います。そこからヒット作を出してメジャーな映画監督へなっていった人たちもたくさんいます。B級グルメは2000年代に使われ始めたように思います。名古屋のファーストフードを呼んだのが最初でしょうか。いずれも卑下した呼び方ではありません。どちらも土地や造り手たちへのリスペクトを含んだ表現だと思います。
角川会長の「B級」の真意は「安直」「低俗」といった形容詞で使ったのでしょうか?

2022年11月4日金曜日

カムイ外伝

アマゾンプライムに入っていましたので久しぶりに実写映画「カムイ外伝」を見ました。最初は公開時に観ていました。原作は「スガルの島」。TV版の最終エピソードとして観たのが最初でした。当時はまだ原作のなかったエピソードであり、3〜4回連続の長編エピソードでした。
カムイ外伝はカムイ伝のスピンオフストーリーです。カムイ伝の狂言回し的な登場人物の抜忍カムイの追手忍者との戦いを描いた忍術合戦ですが、当時、「スガルの島」は異色でした。元来、白土マンガはエロティックです。静寂の中に色気があります。「スガルの島」ではカムイの恋心と、必然として生じる感情の爆発がストレートに描かれ、異質の魅力がありました。
いま見ると、実写版はカムイの甘さが目立ちます。絶えず周囲を観察している野生の姿、寡黙さがありません。また、原作の衣装とは異なり、衣服の差別化がないため集団の中で目立ちません。
原作漫画の活劇のスピード感がありません。ストーリーが翻案されたボーンアイデンティティがスピーディーな活劇映画になっている今となっては、アクションの遅さが致命的です。アニメのほうがスピード感がありました。
白戸漫画の忍者は「猫の動き」です。俊敏に動いて、ピタッと止まる。地面を這って周囲を窺う。漫画ではサスケの猿飛の術はストロボ撮影のような工夫で見せました。大島渚の忍者武芸帳は漫画をうまく使って動きと静寂の表現を試みました。
最近の「るろうに剣心」の新しいスピード感には圧倒されました。日本でも工夫すればボーンの活劇に近づけるようなスピード感が出せるんですね。今なら体操選手のような動きを実写で見せるような工夫もできるでしょう。今ではTV中継で体操選手やスケート選手などの様々なアスリートたちの映像がリアルに見れてしまうので、よっぽどうまく作らないと嘘っぽくなってしまうでしょう。
忍者は闇の中に潜む者です。映画は明るい場面が多すぎたようです。もっと暗くしてカムイの技と知恵の卓越性を描くべきだったでしょう。冒頭にカムイの秘術を説明的に描きますが、むしろ非人という出自と時代背景の説明がほしいと思いました。侍が全て下劣という、低俗な描き方も定型的すぎます。冷徹な切れ者の武士もいるはずです。原作の持つ差別と階級闘争が描かれないのが不満です。
白土漫画の魅力は歴史や風土の描き方です。経験と取材で得たリアルな自然と生活が描かれます。映画にはすべての背景が写し撮られます。ディテイルの積み上げが足りなかったと思います。
最後の鮫のエピソードはカットされていました。サスケのTV版でも原作の残酷なラストはカットされています。白土三平が繰り返し描いた非情な結末にこそ、集団であれ個人であれ、善悪なく、人間もまた自然の中の一部であるというテーマが明確に示されます。勧善懲悪ではなく、虚無感と復讐の連鎖へと続く不安を残す締め方を見たかったと感じました。

2022年11月3日木曜日

映画「ブラック・ジャック(1996年)」

映画「ブラック・ジャック(1996年)」
新薬により超人類となった人間は、やがて代謝が亢進し続けて、加齢が加速する。カビから精製されたその新薬はウイルスであり、モイラシンドロームと呼ばれる病気を発症する。ブラックジャックはその新薬の起源を探っていく。ウルフガイシリーズなんかでも繰り返し使われる強化人間ネタでした。
強化人間・人間の能力拡張は日本では子供から大人まで様々なSF作品でテーマになっています。伊藤穣一氏のレポートによれば、この傾向はわが国に特徴的とのことです。日本人はロボットやAIについて親和性がよい傾向があるとのことでした。

2022年11月1日火曜日

映画 フレンチ・ランと「世界文学への招待」

2017年・フランス・アメリカ映画。スピーディな映画でした。イドリス・エルバが刑事ルーサーそのもののように活躍します。ちょうど放送大学の「世界文学への招待」を見始めた時だったので、フランスの宗教と行政の関係・テロに対する防衛行動を興味深く観れました。
この犯罪の最終目的をコソ泥にしてしまうことで、映画の宗教的立ち位置をニュートラルにしています。テロを扱った映画はどうしても立ち位置を現実の立ち位置の外に置いてしまうことが多いのは、扱っているテーマの善悪・正義の定義をなし得ないためでしょう。
放送大学の「世界文学への招待」では、ここで扱う作品は各国の状況を映し出すもの・民衆が置かれている背景・環境を描く現代文学です。かつて世界文学というと古典的名著と呼ばれていた作品全集のイメージでしたので、このレクチャーはとても刺激的です。
また、各国の言語を知ってこそ作品の持つオリジナルの魅力を体感することができますので、原文を音で聞くことも新鮮でした。
異邦人と100年の孤独以外はほとんど聞いたことのない作品でしたので、紹介される作品を読んでみたくなります。