2015年4月6日月曜日

咳嗽の画像診断について


咳嗽の画像診断について

3週間未満の急性咳嗽の大部分はかぜ症候群。
3週間以上持続する遷延性咳嗽・8週間以上持続する慢性咳嗽の中に多彩な原因疾患が含まれるため臨床上、鑑別診断を要します。
まず、感染症による急性期の咳嗽を除外する必要があります。腫瘍や肺炎・結核・感染症の鑑別のために胸部単純写真が有用です。胸部写真で除外できない場合は胸部CTが鑑別のために有用です。

遷延性・慢性咳嗽の原因には、咳喘息・アトピー咳嗽・胃食道逆流・感染後咳嗽などのほか、慢性気管支炎・気管支拡張症、誤嚥・気道異物や結核などの慢性肉芽腫性感染もあり、さまざまな疾患・病態の鑑別が必要となります。もちろん肺がんのような悪性腫瘍が隠れている場合もあります。これらの検出・鑑別・除外に胸部CTが役に立つことが多々あります。

4月24日の画像診断の会では先生方からご紹介いただいた咳嗽症例の中で胸部CTが役に立った症例を呈示させていただきます。

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