2018年1月22日月曜日

超高精細CTの気管支描出能

【背景】2017年、臨床導入された超高精細CTは検出器サイズを従来の1/4にすることで、これまでのCTの空間分解能の壁を超越したCTである。最小スライス厚0.25mm、チャンネル数を従来の倍の1792chとすることで0.15mmの空間分解能を実現している。この分解能は従来CTの1/2以下であり、気管支に関する先行検討では従来と比較して3-4分岐末梢まで描出できたと報告されている。しかし、複数の撮影方式を選択可能であるため、撮影条件と気管支描出についての基礎的検討を行う。【使用装置】東芝製Aquilion Precision。【撮影ファントム】Lung man+自作ブタ伸展固定肺。【撮影方法】超高精細モード:SHR、scan方法:volume/helical/conventional、管電圧:140kVp/120kVp、FOV:160mm、撮影範囲:1mm/40mm、焦点サイズ:S2、matrix:2048/1024/512。【結果】小葉内気管支内腔が明瞭に描出され、小葉内の気管支分岐も確認できた。これらの描出はconventional scan、2048matrixにおいて最も明瞭であった。【まとめ】超高精細CTは中枢気管支から小葉内気管支まで連続して気道内腔を描画できる。

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