第18回 肺癌画像診断セミナーinDAIBA
2015年9月20日~21日
ホテル グランパシフィック LE DAIBA
この会は、ホテルに2日間缶詰めになり、肺がん画像診断をとことん極めるというコンセプトで、年一回、お台場で開催されています。昨年に続いて、読影指導の講師を務めさせていただきました。
気道の視点から読むCT画像
一般財団法人 大原綜合病院 森谷浩史
臨床的な結論の得られたCT画像や切除情報をもとに、気道病態と末梢性二次変化がCT画像上にどのように映し出されていたかを、振り返って立体的に読影する。さらに、MPR(任意断面再構成)などのコンピュータ処理を用いた3次元画像処理により、気管支所見を詳細に分析することが可能になっているため、その有効的な活用と操作法について呈示する。
1.気管支の解剖
2.軸位断での読影法 スライス厚・パーシャルボリューム効果・CT値
3.3次元画像の利用法 MPR・VR・加算投影・仮想内視鏡 長軸断・短軸断・斜断面
4.気道の開存を確認する 腫瘍・異物・粘液栓
5.末梢肺の二次変化から気道病態を疑う 二次肺炎・虚脱・過膨張・粘液栓
6.無気肺
7.気道と病変の広がり
呈示症例 肺腺癌・気道異物・気管腫瘍・左上葉無気肺・右上葉肺癌
準備されていたビューアは例年通りFUJIのSYNAPSでした。参加者の実習を2台のSYNAPSで行い、自分のプレゼンはいつも持ち歩いているziotermで行いました。Windows8の極薄のultrabookにインストールしていますが、サクサクと動きます。いつも主催者にビューアを準備していただくのですが、MPRの操作性が、どうしてもいつも使っている装置のほうが使いやすいのです。申し訳ありません。立体画像や仮想気管支鏡がその場でできるのも便利です。これらの操作を必ずライブで行うのも、自分自身のテクニック上達への訓練だと思っています。
今回は気管・気管支をキーワードにして内容を組み立てました。教科書や雑誌記事を整理して内容を膨らませましたが、ちょうど、雑誌 画像診断の2015年3月号で、「気道疾患のすべて(企画 氏田万寿夫先生)」という特集が組まれていましたので、たいへん参考になりました。 この特集はとても解りやすく気道の解剖から疾患まで網羅されており、おすすめです。
先ほど、合計7回、計7時間の寺子屋レクチャーを完遂しました。1時間の半分をPPTレクチャー、残り半分を読影指導として行いました。最初は時間配分に難儀しましたが、最終組は、ほぼ全時間を読影指導に充てることができました。参加者が熱心で、たいへん気持ちよくレクチャーできました。
終了後、東京駅に移動し、NPO福島画像診断センターの運営打ち合わせ会(味乃宮川 本店 うなぎ)を行いました。
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