2020年2月27日木曜日

第79回日本医学放射線学会総会 横浜での開催を行わないことになりました


本日、学会HPに4月9日から12日に開催予定だった医学放射線学会がweb開催に変更となった旨、案内されました。

以下、HPの文面です。

第79回日本医学放射線学会総会 開催方法 変更のお知らせ
この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、その対応を慎重に検討させていただきました結果、横浜での開催は行わず、Web等を活用した学会・展示会を実施することといたしました。
JRS2020では、予定したシンポジウム・講演・口演発表等をできる限りweb上で視聴/閲覧できるよう、さらに、Web開催となっても講習単位が取得できるよう、調整をしています。
詳細は内容が纏まり次第、改めてHP等でご連絡させていただきます。
皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、web開催もよかったね、と言っていただけるように努力いたしますので、一層のご理解・ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

ギリシャに消えた嘘

『ギリシャに消えた嘘』2014年、アメリカ・イギリス・フランス映画。
原題 『The Two Faces of January』
出演 ヴィゴ・モーテンセ
ン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック
パトリシア・ハイスミス「殺意の迷宮」(1964年出版)の映画化。
パトリシア・ハイスミスは「太陽がいっぱい」で有名な「リプリー」シリーズの原作者です。本作もリプリーが登場するのかと思っていましたら、あてが外れました。父・母・子のギリシャ悲劇的人物設定です。

2020年2月25日火曜日

日本消化器画像診断情報研究会  福島大会 大会中止について

日本消化器画像診断情報研究会 日消研 第32回 福島大会 大会中止について
連日、報道されている新型コロナウイルスの感染拡大の影響がさまざまな場面に及んでいます。福島市で予定されていた表記研究会も中止することになりました。

以下、大会ホームページより
「日消研福島大会より大会中止のご連絡
コロナウイルスの感染拡大に伴い各地でイベント事が中止になっており、
当研究会もこれを受け、
福島大会実行委員会、会長、副会長と会議を行い、開催を断念せざるを得ない状況となりました。」

当方で予定していた以下のセッションも中止となりました。
令和2年3月8日(日)13:10~14:30 消化器に関するCTセッション
講演「CTセッション~これからの消化器/検診CTを考える~」
座長:村上克彦先生(福島県立医科大学附属病院)
「大腸CT検査におけるDeepLearning再構成の被ばく低減の可能性」大西輝法先生(キヤノンメディカルシステムズ)「個別化医療に向けたシーメンスの最新技術」鈴木和明先生(シーメンスヘルスケア)「CT・MRIを用いた予防画像診断」森谷浩史先生(大原綜合病院)
共催:NPO福島画像診断センター

 CT・MRIを用いた予防画像診断について、現状、検診や人間ドックなどで用いられているメソッドとその効果、論文などで先駆的に試行されているメソッドの可能性などについて、30分程度のパワーポイントにまとめておりましたので、機会があればご披露したいと思います。

叫びとささやき

『叫びとささやき』、1973年スウェーデン映画。イングマール・ベルイマン製作・監督・脚本。
赤と白を基調とした静かな絵画のような重厚な作品。北欧の霧に覆われた森の中に佇む屋敷。死の床に伏している次女の死の前後の家族の姿を描いている。触れ合うがゆえに露わにされる姉妹や義兄弟たちの本心。霧の晴れたわずかな日差しの中で姉妹で過ごした明るい記憶。死を前にした病床の娘の煩悩。すべてを許すかのように娘を抱きかかえる召使。
音楽:ショパン「マズルカ イ短調 作品17-4」・バッハ「組曲第5番ハ短調 より サラバンド」
長女カーリン:イングリッド・チューリン
次女アグネス:ハリエット・アンデルセン
三女マリア:リヴ・ウルマン
アグネスの召使アンナ:カリ・シルヴァン
ベルイマンの多くの作品を、公開当時、福島では観る機会がありませんでした。今回、Amazon Primeで観ることができました。感謝します。

2020年2月24日月曜日

『ブラック・クランズマン』

『ブラック・クランズマン』(原題:BlacKkKlansman)は1970年代のニクソン政権時代の米国の人種差別の状況を黒人警官目線で描いたスパイク・リー監督の作品です。笑いを誘う軽い娯楽作品のノリで製作されているが、現在のトランプ政権との多くのカットバックが用いられ、風刺は明確です。第71回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
1972年、コロラド州コロラド・スプリングズの警察署でアフリカ系アメリカ人(黒人)として初めて警察官に採用されたロン・ストールワースが、ブラック・パンサー党の演説会への潜入、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)支部への潜入などを行う様子が「セルピコ」や「大統領の陰謀」風に描かれます。
シャフト旋風やクレオパトラジョーンズなどの当時のブラックスプロイテーション(Blaxploitation:1970年代前半にアメリカで生まれた映画のジャンル。主に郊外のアフリカ系アメリカ人をターゲットに作られたエクスプロイテーション映画)のポスターやシーンが挿入されています。

2020年2月23日日曜日

胸膜癒着に対する呼吸ダイナミックCTによる診断能の検討

2020年2月22日 UMIN臨床試験登録の胸膜癒着に対する呼吸ダイナミックCTによる診断能の検討」の大原綜合病院関連のデータ登録を行いました。ご協力いただいた先生方に御礼申し上げます。

迷わない。

迷わない。 櫻井 よしこ (著)  文春新書 – 2013/12/20
櫻井よしこ:ジャーナリスト。ベトナム・ハノイ生まれ。終戦後に日本に引き揚げ。大分県中津、新潟県長岡での生活を経て、高校卒業後、ハワイ大学へ。帰国後、英字紙助手、TVキャスター。その後、キャスターを辞し、ジャーナリスト活動。
本書は櫻井さんの仕事や生き方に関する自叙伝 。ご自身の半生を振り返りながら、人生の諸問題について平易に語っています。平易ですが、たいへん示唆に富む・含蓄のある内容でしたので、印象的フレーズを拾ってみました。

【内容から印象的なフレーズを列記】
この仕事が好きです。常に挑戦を強いられている緊張感がある。そして、時々、自分の胸の内に闘志の炎が残っているか、確認したくなる。
自分が信じるものや価値観がいつも正しいと言えるだろうか? ひとりよがりにならないように。本質を外さないように。
私の歩みが少しでもみなさんのヒントになればこんなに嬉しいことはありません。
第1章 「2DK貧乏記者」からの出発 ――「働く」とは
基本を叩き込まれた。
闘うための土俵を自分で作っていく作業。(武器や道具ではなく「土俵」という表現は奥が深いと思う。自分の物差しやルールを土俵に入ってくる相手は理解すべきだという意味を持つ)
取材:質問を30項目準備する。
給料を貰いながら学ばせてもらっていたようなモノ。いまの若い人たちは、自分の周囲にあるチャンスを見逃している。
議論が好きで、好奇心が強い人たち。問題的すれば面白いように議論が弾む。
贅沢は本だった。
将来性が全くない(失うものがない)ので、思う存分仕事ができた。
他人の評価を変えることはできないが、自分を証明する力がある。
30項目のテーマを持つ。
取材費の持ち出しの方が多い。しかし、貴重な経験を得る。
書くことの基本:まず結論を書く。ワンセンテンス・ワンメッセージ。
第2章 「皆様、こんばんは」の十六年 ――「テレビ」とは
「後悔せず」:自分が努力しても変えようがないことは、努めて気にしないようにする。
テレビは「画」がないと伝えられない。
通説の上に安住しない。世の中に事実として報じられていることが、必ずしも事実そのものではない。
自分が自分であり続けるために書き続けた。
第3章 楽観性の仕事術 ――「時間」と「情報」とは
意識的な時間管理:長期プロジェクト・中期プロジェクト・今日明日すること。
落ち着いて勉強すること。
専門分野を確立する:この問題については誰にも負けない。
情報源の見極め方:信頼できるものとは?
じっくり考えるための「活字の力」:考えながら読むことができる。
記憶に残った断片が、いつかジグソウパズルの最後のピースのようにはまる。
「夢をもって」:一番大切なことは夢の設定です。
論争は事実に基づいて展開する側に分がある。
agree to disagree:物差しが違うことを認める。
はるか遠くまで見ている人はいる:自分は、まだまだ浅学菲才。
第4章 目指すは「食う、寝る、歩く」の三冠王 ――「健康」とは
食事は一番楽しいこと:「いただきます」ではじめ「ごちそうさま」で終わる。
講演:腹式呼吸
第5章 「豊かな人生」を生きるには ――「お金」とは
とにかく「はい」と返事をする。
大金を得て、自分を失う。
「楽天的に!」:したいことをしていれば幸せになれる性質。お金が第一目標ではない。
仙台厚生病院のお金の使い方。
第6章 挫折と傷を引きずらない ――「生と死」とは
貧すれば鈍すに陥らない。
相手に不快感を与えない清潔な身だしなみ。
とにかく与えられた仕事を一生懸命にやりとげ、小さな成果が積み重なっていくことで、これからも同じようにやり遂げられるだろうという自分の自信が得られる。
第7章 介護の支えは母の笑顔 ――「家族」とは

2020年2月21日金曜日

肺がん検診精度管理委員会・読影委員会

令和2年2月14日 金曜日。福島市医師会にて開催されました。昨年の精検結果、本年の受診状況、来年の読影会予定など話し合われました。

2020年2月19日水曜日

『危険なメソッド』

『危険なメソッド』(A Dangerous Method)。第一次世界大戦前夜の1904年から15年ほどの間の、精神科医カール・グスタフ・ユングとジークムント・フロイト、そしてザビーナ・シュピールラインの3人を描いた医学映画です。デヴィッド・クローネンバーグ監督、マイケル・ファスベンダー、ヴィゴ・モーテンセン、キーラ・ナイトレイ出演。クローネンバーグの医学歴史の描写は重厚で上手いですね。“言語連想テスト"や“夢分析"なども描かれます。
フロイトの背景の広大な庭園はシェーンブルン宮殿でしょうか? 冒頭に行われる心理試験は、江戸川乱歩の「心理試験」やジョンブーアマンの「エクソシスト2」を連想しました。TV版「ハンニバル」の1stシリーズと2ndシリーズなども連想し、考えてしまいます。キーラ・ナイトレイの登場するファーストシーンは「エクソシスト」でしょう。
さて、どちらが患者だったのか? あるいは「憑き」が移るのか?

2020年2月16日日曜日

昭和歌謡大全集

村上龍原作のおふざけ映画。永井豪や山上たつひこのナンセンスバイオレンス漫画のように、冗談がどんどんエスカレートしていきます。復讐の連鎖がテーマですが、破滅へ向かって暴走を始めた電子回路のように、反撃のたびに殺傷能力の高い道具へエスカレートするさまが、具体的にバカバカしく描かれます。「69」みたいな「なーんちゃって」で終わりそうな展開です。
原作の「昭和歌謡大全集」が1994年の作品です。本作のキャラクタたちが10年後、2005年の「半島を出よ」では日本の国難を救うという展開も驚きです。こういう特殊能力に長けた「いわゆるオタク」が現在はすごいパワーを発揮して社会を動かしているのでしょう。
「半島を出よ」は、前半が経済小説や戦争シミュレーション小説の様相ですので、後半の展開には驚かされます。
異種格闘技戦の2回戦目といったところでしょうか。

2020年2月14日金曜日

ジョジョ・ラビット

舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になることを目指す10歳の少年ジョジョのお話し。
ビートルズで始まって、ダンスで終わる。場違いにきれいなお母さん(スカーレット・ヨハンソン)や、父親のような大佐(アメリカ兵のようなドイツ軍人)、イデオロギーが顕在化したアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)がいて、隠し部屋には姉のようなユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)がいる。
『HACHI 約束の犬』(原題: Hachi: A Dog's Tale、2009年アメリカ映画、監督ラッセ・ハルストレム)のような、少年のイマジネーションによって作り上げられた美化された記憶のようです。

2020年2月11日火曜日

若手技師さん向けに講演させていただきました

第30回 みやぎCTリフレッシャーズ研究会
開催日時 2020年2月8日(土)13:30 ~17:55
開催場所 東北大学星陵オーディトリアム
ワンポイントレッスン 医師の視点をちょっとだけ。「先生、ちょっと教えて!㊙肺野CT描出の秘訣~日々の臨床画像から病態を学ぶ~ 」 (実は、覆面企画です)
大原綜合病院 森谷浩史先生

内容
•先達がどのような工夫をしていたか勉強しよう
•代表的疾患の画像の成り立ちを理論的に理解しよう
•医師の診断思考を想像しよう
•画質と被曝について目の前の患者に説明できるようになろう

まとめ
•小葉の理解:細気管支・動脈・静脈が読める。
•病態を考えられる:画像パターンを読める。
•経過が比較できる:いつもと同じ条件→前回の条件を確認しよう(コロコロ変えない)。

•「作為」を持たない:画像の持つインパクトは大きい。臨床側を困惑させない中立の画像をめざそう。
•いつもと同じように「正しく」表示する:手順を遵守する。基本的技術を持つ。
•画質・被曝・再構成が密接に関係していることを知り、患者に説明できるようになろう。
•自分の眼で画像を確認しよう。

2020年2月6日木曜日

320列研究会の記録

第1回 南東北320列CT研究会 平成23年9月30日 コラッセふくしま
ミニレクチャー 逐次近似再構成法について 福島医大 村上克彦
特別講演 320列CTを使いこなす 仙台厚生病院 中川 学

第2回 南東北320列CT研究会 平成24年3月23日(金)18:30~ 福島テルサ
「AIDRとAIDR-3Dの画像特性の違いについて」 仙台厚生病院 後藤光範 
特別講演「320列ADCTを用いた動態診断」 森谷浩史

第3回 南東北320列CT研究会 平成25年
 「AIDR3Dの日常管理ファントム(TOSファントム)での評価」大原医療センター 藤井 徳
「FOVを変化させた頭部CTプロトコルによるMTF解析」大原綜合病院 中島 亮
「320列面検出器CT(ADCT)におけるコーン角の違いによる散乱線の影響について」福島県立医科大学附属病院 矢部重徳
「ノンヘリカルスキャンにおける曝射時間の測定(第1報) ~装置発売時期の違いについて~ 」福島県立医科大学附属病院 内沼良人
「ノンヘリカルスキャンにおける曝射時間の測定(第2報) ~装置メーカー間の違いについて~ 」福島県立医科大学附属病院 宮岡裕一        
「逐次近似は画質を向上してるのか?~SNRによる画像評価~」宮城県立がんセンター  診療放射線技術部 後藤光範
特別講演「320列面検出器CTの現状と将来展望:体幹部への臨床応用を中心に」 神戸大学 大野良治先生

第4回 南東北320列CT研究会 平成26年
「320 列 CT における小児検査条件の現状 〜小児の CT ガイドラインと比較して〜」大原医療センター 鈴木秋穂
「金ナノ粒子を使ったリンパ管ネットワークの高感度 X 線 CT イメージング法開発」大原医療センター 八木明日香
「高次救急センターにおける撮影スライス厚とヘリカルピッチの選択」公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 放射線部 深谷紀元
「当院における乳幼児造影 CT 検査の現状と問題点」公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 放射線部 石田遥菜
「頭部撮影において寝台及びバックボードが画質に及ぼす影響」公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 放射線部 渡部直樹
「小児側頭骨 CT における適正線量の検討」公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 放射線部 矢部重徳
「多機能 X 線アナライザの角度依存について」宮城県立循環器・呼吸器病センター 田浦正明
【特別講演】『 大腸がんと大腸 CT の現状 』福島県立医科大学 会津医療センター 放射線科 准教授 歌野 健一 先生

第5回 南東北320列CT研究会 平成27年
小児頭部CT撮影用プロトコールの検証 大原綜合病院 鈴木秋穂
当院に搬送された多発外傷患者の全身CT検査における総撮影時間についての検証 福島県立医科大学 田代雅実
Simulation of dose reduction in cardiac CT used in the ablation 福島県立医科大学 角田和也
逐次近似再構成法による体軸方向解像度の変化について 宮城県立がんセンター 後藤光範
頭部CTにおける体動補正”APMC”の基礎検討 大原医療センター 林下幸生
骨用再構成画像と実空間フィルター併用画像の特性について 福島県立医科大学 深谷岳史
当院における頭部3D-CTA基本画像構築について 福島県立医科大学 石田遥菜
3D-Reconの基礎的検討 宮城県立循環器・呼吸器病センター 田浦将明
PhyZiodynamicsにおける画像評価法の検討  福島県立医科大学 深谷紀元
肝3相ダイナミック造影CTのプロトコル見直し 大原綜合病院 千葉洋史
特別講演 「救急CTミニマム・エッセンス」 岩手県立中部病院 放射線診断科 熊坂由紀子先生

第6回 南東北320列CT研究会 平成28年
SEMERを知る その壱 〜見比べてみました〜 大原綜合病院 千葉洋史
数値解析ソフト「MATLAB」を使った画像ビュアーの製作について 福島県立医科大学附属病院 深谷岳史
Aquilion間の管電圧とCT値の関係 大原医療センター 林下幸生
頭部CT画像における画質評価 福島県立医科大学附属病院 三瓶 司
Test bolus tracking法を用いた肺血管4相撮影におけるSpiral Flow Tubeの有効性の検討 大原医療センター 村松 駿
PCI施行後の冠動脈CTにおける撮影条件の検討 宮城県立循環器・呼吸器病センター 田浦将明
特別講演 「急性・慢性肺動脈血栓塞栓症ー撮像から診断までのちょっとしたコツー dual energy CTで何が見える?」奈良県立医科大学 放射線腫瘍医学講座 三浦 幸子 先生

第7回 南東北320列CT研究会 平成29年
「SEMARの処理能力に関する基礎的検討」大原綜合病院 中條柚香
「方向性電流変調機構の基礎的検討」大原綜合病院 村松 駿
「当院使用CTでの実効エネルギー測定」福島県立医科大学附属病院 佐藤謙吾
「頭部ヘリカルスキャンにおける撮影条件の検討」大原綜合病院 大島光輔
「FBPと比較した、逐次近似再構成画像のD-FOV変更時におけるMTF測定」福島県立医科大学附属病院 齋藤将輝
「スライス厚の変化も考慮した逐次近似再構成の評価」宮城県立がんセンター 後藤光範
特別講演「石灰化サブトラクションCTの現状と超高精細CT」 岩手医科大学 放射線医学講座 准教授 田中良一 先生

第8回 南東北320列CT研究会 平成30年
「直腸ポリープ計測における超高精細金属アーチファクト低減再構成法の有用性」大原綜合病院 小林真美子
「金属線を用いたスライス厚測定の基礎検討」福島県立医科大学附属病院 齋藤将輝
「スキャン方式を変えた実効スライス厚の測定について」福島県立医科大学附属病院 深谷岳史
「各種ノイズリダクションの比較」大原綜合病院 橋本浩二
「チルト撮影が空間分解能に与える影響についての検討」福島県立医科大学附属病院 佐川友哉
「門脈系の3次元構築におけるCEブーストの有用性」大原綜合病院 千葉洋史
「当院の救急外傷全身CTにおける被ばく線量の現状」福島県立医科大学附属病院 菊田葉生
「喉頭部放射線治療における、エンゲによる線量分布への影響」宮城県立がんセンター 後藤光範  
特別講演 「心筋Dynamic Perfusionのすべて」北海道大学 放射線診断科 診療准教授 真鍋徳子 先生             

MORECT!2019(第9回) 令和元年
宮腰祥平 胸部CTにおける可変ピッチを利用した乳房の線量低減方法の検討
荒川真琴 位置決め画像撮影時の無駄被ばくはどの程度なのか?
髙橋憲太郎 CT透視における術者被ばく低減の試み
中條柚香 DVT撮影時のCT撮影条件の検討
平塚智也 CT perfusion はじめました
菊地隼人 ツインビーム方式デュアルエナジーの基礎性能評価
後藤光範 デュアルエナジー撮影におけるタイムラグが解析結果に及ぼす影響
高橋伸光 VNCa併用椎体骨折診断においてImage data base と Raw data
base解析間で感度は異なるか
特別講演 「捻転の画像診断」岩手県立中部病院 放射線診断科 科長 熊坂由紀子 先生

2020年2月5日水曜日

プロフェッショナルを演じる仕事術

プロフェッショナルを演じる仕事術 (PHPビジネス新書) 若林計志 (著) 800円。
“大前研一監修の海外MBAプログラム”責任者である著者が、心理学的な要素を加えた最新経営学のノウハウをわかりやすく解説しています。
以下、目についたフレーズです。

モチベーションをどうやって手に入れるか?「演ずる」ことで、とりあえず行動を開始できる。形から入る、まず一歩踏み出す。
学ぶということは「自分を変える」という事:「守・破・離」。1万時間でできるようになる。
仕事をゲームに変える:楽しんで仕事をやれれば幸福。
負ける技術:見切り。サンクコストとスイッチングコスト。
人生を変える方法(大前研一):1.時間の使い方を変える 2.住む場所を変える 3.付き合う人を変える。

著者は「演じる」という行為を行動を「開始するためのハードルを下げる効果のため」として推奨している。とりあえず物まねからスタートするというのは、新たに行動する場合の基本でしょう。しかし、「見切り」を学ぶためには相応のリスク感覚と痛みが必要でしょう。

2020年2月3日月曜日

2020年2月2日日曜日

パラサイト 半地下の家族

2019年製作/132分/PG12/韓国 原題:Parasite
満員の映画館は数十年ぶりの経験でした。
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホがタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルムドールを受賞した作品です。
“貧富の格差”がテーマのブラックコメディです。坂道の先にある豪邸と地下室。階層の格差が視覚的に明確に描き分けられています。上の階のwifi接続をあてにして部屋のすみずみを探し回っている、半地下の生活の描き方が絶妙です。豪雨の中、駄々をこねて豪邸の庭にテントを張ってもらって一夜を明かす子供と、汚濁水で水没する半地下。隣の階層とは軋轢が生じるが、遠くの階層(宿主)には敬意を表するなど、登場人物たちが戯画化されています。彼らの怒りはすぐ上の階層へ向かいます。そして、空き家になればいつの間にか、新しい寄生者に置き換わる。
富はおっとりときれいに描かれており、そこに寄生する貧と半貧との階層感の違いが明確です。富からは貧はもはや環境の一部になっています。貧は北の報道スピーチをそらんじて見せて、富をリスペクト対象としています。イデオロギーを疑いません。半貧はというと、富をだましてくすね取れという気持ちです。イデオロギーを信じていない気配があります。貧の存在には気づいていません。子供たちを大学へ進学させるというフレーズが何度か出てきます。しかし、富は半貧を拒絶します。