2019年3月31日日曜日

シネアスト4 大林宣彦監督

シネアスト4 大林宣彦監督。安藤桃子との対談。
映画の神様が降りてくる瞬間がある。映画という共通言語・共通文法で作品を作れる時がある。
彼の言う映画作りは持続し続けるものの途中をスライスして切り取っているだけだと言う。予定調和はつまらない。大勢で作る総合芸術であるが故のドキュメンタリー性から逃れることはできないというメッセージ。人の真似を上手にやるより自分らしく失敗しろ。自分でなければならない。自分であるべきものを表現する。
労わり合うインタビューから伝わってくるメッセージは多い。このインタビューを活字にしてしまえばごくわずかな情報であるが、画面から伝わってくる二人の映画監督の関係性はとても活字で表現することはできないだろう。まさに、人生の瞬間を切り取っている。

2019年3月29日金曜日

シネアスト3

シネアスト3 アクション監督 谷垣健三氏。
ジャッキーチェンにあこがれていた少年が、どうやって映画の道へ入り込んだのか?
映画を面白くするための様々な発想、現実よりリアルっぽくするための様々な工夫について語った。映画の種明かしが垣間見れて、面白い。

2019年3月25日月曜日

フェルメール 光の王国展

福岡伸一氏たちが提唱している、フェルメールの全作品を制作年順に並べて、その場を行きつ戻りつしながら鑑賞するための複製画展です。
郡山市のフェスタで開催していました。現存する全フェルメール作品をデジタルマスタリング技術により、彼が描いた当時の色調とテクスチャーを推測して、原寸大で、所蔵美術館と同じ額装を施して一堂に展示したものです。
近づいてみると、筆致までは再現できておらず、キャンバス風の下地に印刷したものであることが判ります。画面の劣化(汚れやひび割れ)はそのままプリントされていますので違和感があります。
フェスタ2階の隅っこで開催されています。看板は大きいのですが、展覧会自体はとても狭い会場で、ちょっと勿体ないと思いました。もう少し大きく扱ったほうが、作品のありがたさがアピールできたのではないかと思います。

2019年3月24日日曜日

2019年3月21日木曜日

奇想の系譜

東京都美術館で見てきました。朝日新聞の書評欄に井浦新氏が展覧会のもとになった書籍について記していた内容を読んで、とても納得できました。
自分たちが高校生ぐらいまでに美術で学んだ日本美術はとても退屈でした。西洋絵画のような様々な驚きが感じられませんでした。そもそも、美術というものを歴史としてつなげる意味があるのかと思います。artは、継代して同じものを作り続ける社会から望まれている工芸的なものはごく一部であって、通常は自分の中の感情をぶつけるもの・記録するもの・世に問うものであったはずです。わが国の美術史は非常におとなしい優等生的な流れを教えていますが、かつての美術史家が知りえていないとてつもない量の異端が存在していると思います。
奇をてらったものを作りたい気持ち、地域で行われている独自の手法、一瞬芸のような短期間でのイベント的な作品など、千差万別のはずです。それらから美術史家がわが国の美術史を編纂したと思いますが、拾い上げた偏りがあまり面白くありません。ちょっと考えただけでも、アイヌや琉球など美しい工芸品が脈々とあります。
奇想の系譜は江戸期の絵師を主に紹介していますが、自由で斬新な発想をぶつけた者は、地域を超え、時代を超え、ジャンルを超え、存在しているように思います。
流れから外れているので何でもできる。自分たちもまた、そのような思いのカケラを持っているように思います。忙しいほど、何か視点を変えた気づきがほしくなるという思いも合点しました。
奇想天外っていい言葉ではありませんか?

2019年3月20日水曜日

フィリップスセミナー

1月24日 夜7時からMRIに関するウェブセミナーを開催。GyroCupの上位入賞者から、全国の様々な工夫が報告されました。

2019年3月19日火曜日

2019年TQM発表会

2019年3月16日14時30分より。
今年度のTQM発表会が行われました。

新年会@玉海力

2019.2.9 銀座・歌舞伎座向かい側。
新年会@玉海力
ちゃんこ鍋と日本酒玉海力をいただきました。

2019年3月17日日曜日

第21回 画像診断セミナーのご案内

第21回 画像診断セミナーのご案内
謹啓 時下 ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度、「第21回 画像診断セミナー」を開催する運びとなりました。
ご多忙の中とは存じますが、当会の趣旨にご賛同いただき、ご参加いただければ幸いでございます。
謹白
日時:平成31年3月28日(木)18:30~19:30
場所:大原綜合病院 5階 レストラン 
福島市上町6-1 TEL:024-526-0300
   
≪プログラム≫ 18:30~19:30(60分)
~研修で育ってきました! 2018~
座長 大原綜合病院 画像診断センター長 森谷 浩史 先生
『骨粗鬆症に関する認定講習会』     安藤智則 放射線技師
『死亡時画像診断に関する認定講習会』  村松 駿 放射線技師
『3次元画像作成に関する講習会』    千葉洋史 放射線技師
『放射線被ばくに関する講習会』     佐藤真由美 看護師




なお、当日、18時から18時30分までNEXTシンポジウム「膵充実性腫瘍の画像診断」を行いますので、併せてご参加ください。



福島県労働保健センター研究助成いただきました


2018年度 公益財団法人福島県労働保健センター「産業医学・産業保健調査研究助成制度」研究助成金交付式。
 2019年3月12日 15時。 
公益財団法人福島県労働保健センター 研修ホール。(福島民友の切り抜きは親切な患者さんからいただきました。ありがとうございました。)

2018年度 公益財団法人福島県労働保健センター「産業医学・産業保健調査研究助成制度」研究助成金交付式に出席しました。
選定研究 課題名:胸部単純写真を用いた肺がん検診における骨影除去技術と経時的差分技術の評価。

肺がん検診における感度向上に寄与する技術です。特異度については利用する読影医の熟練度によっては特異度を下げてしまうと思われます。しかし、この技術で発見した肺がんの画像を振り返って見直すことで、読影において注目しなければならない所見を再認識することができます。
そのような観点から、昨年のRSNAを狙って整理していたテーマです。 残念ながらRSNAには採択されませんでしたので、今年のRSNAまたはECRへの応募を考えています。

2019年3月14日木曜日

ふくしまRTカンファレンス

20190216 大原記念ホール。
第2回目です。
終了後に創助にて懇親会を行いました。
この会は、全国のトップランナーの先生方と直接接することのできる、たいへん面白い会になったと思います。
今回は講師の先生方のお人柄の影響か、気さくにみんなと交流いただき、参加者それぞれに得るものがたくさんあったと思います。
企画・運営にあたった事務局の皆さん、ご苦労様でした。

2019年3月11日月曜日

GIFT-04/FIGHT-03 第59回日本肺癌学会学術集会


59回日本肺癌学会学術集会 201811月開催
福島医大 峯村先生の演題の共同演者にさせていただきました。
O2-1CT画像所見とニボルマブの治療効果に関する検討(GIFT-04/FIGHT-03
*峯村 浩之1・森谷 浩史2・今井 久雄3・杉山 智英4・山田  豊5・樋口 光徳6・解良 恭一7・尾崎 有紀8・金沢 賢也1,9・横内  浩10・笠井  尚4・鏑木 孝之5・鈴木 弘行8・湊  浩一3・柴田 陽光1
福島県立医科大学呼吸器内科学講座1;大原綜合病院画像診断センター2;群馬県立がんセンター呼吸器内科3;栃木県立がんセンター呼吸器内科4;茨城県立中央病院呼吸器内科5;福島県立医科大学会津医療センター呼吸器外科6;埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科7;福島県立医科大学附属病院呼吸器外科8;福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センター9;北海道がんセンター呼吸器内科10
【背景と目的】切除不能進行非小細胞肺癌の画像上の特徴とニボルマブの治療効果の関連について検討した報告は少ない.【方法】201341日から2017331日まで研究参加施設でニボルマブを投与された非小細胞肺癌患者78例のニボルマブ投与前の腫瘍のCT画像の特徴と治療効果(奏効割合ORR・病勢コントロール割合DCR・無増悪生存期間PFS)について後ろ向きに検討した.【結果】年齢中央値65歳(32-84歳).男性60例.PS 0-1/2-372/6.腺癌/扁平上皮癌/NOS/その他=48/18/8/4.臨床病期III/IV/術後再発=11/51/12.ブリンクマン指数 400以下/401以上=23/55.治療ライン 2次治療/3次治療以降=44/34.画像の評価項目:腫瘍周囲の小葉間隔壁肥厚,腫瘍周囲の濃度上昇,引き込み,気管支透亮像,腫瘍内空洞/壊死,隣接臓器浸潤,Bulkyリンパ節,小リンパ節集簇を検討した.PFSに関してはlog-rank testで腫瘍周囲の小葉間隔壁肥厚の有無(p=0.01577 vs 126日)及び 隣接臓器浸潤の有無(p=0.04772 vs 118日)で有意差を認めた.【結論】ニボルマブ治療におけるPFSと腫瘍の画像的特徴が関連していた.【考察】腫瘍周囲の小葉間隔壁の肥厚がニボルマブ治療の予後不良因子となる可能性がある.

推理の王1 無証の罪

中国の連続サスペンスドラマ『バーニング・アイス』
推理の王1 無証の罪
ひさびさにTV画面で堂々と煙草を吸うシーンを見た。しかも、とんでもない吸い方だ。
フィルタ付きタバコから慣れた手つきでフィルタを抜きとり、反対側の切り端をくわえて残っているフィルタの包み紙に着火してボッと火が付いたところを大きく吸い込いこむ。
中国の貧民層の吸い方だという。
煙草をくわえたまま表情を変えずに楽々と若い男を絞め殺す。アナザーカントリーの殺し屋と似た役作りでしょう。シリアルキラーとも違う、方法にこだわりなく、目的を持って、あるいは、衝動的に行動し、淡々と処理する。中国には戸籍に載らないようなこういう男がたくさんいるのではないかという不気味さを感じさせる。
ストーリーはハルビン(哈爾浜)の雪だるま殺人事件から始まる。雪だるまに遺体を括り付け、私を捕まえてみろというメッセージを残す連続殺人事件である。被害者の愛人・朱慧茹がヒロインであるが、その純粋ぽさはどこまで本物なのか?
きっかけは、朱慧茹の幼馴染・郭羽の善意。小さな思いやり・弱者への救いの手を差し伸べることで、悪意が付け込み、次の犯罪へ繋がっていく。恐怖が次々と連鎖するのだ。嘘と恐怖が絡み合って大きな悪意へつながっていく、雪だるま型犯罪。
たくさんの人物が登場する群像劇だが、緻密に計算されたストーリーに沿って絡み合って進む。事件を担当する厳良と、ライバルだった元監察医・駱聞の魅力的な描き方。
クールでスタイリッシュなサスペンスドラマです。無証の罪とは推定無罪の意味でしょう。証拠がないのだから自供さえしなければ絶対に罪に問えないと元監察医・駱聞が嘯く。

2019年3月10日日曜日

肝血流動態・機能イメージング研究会

2019年2月2日・3日 東京 笹川記念会館。
いつもながらマニアックな知のぶつかり合いに圧倒されます。非常に狭い領域の専門的情報ですが、普遍的な姿勢を学べます。
このような単一臓器の、さらに領域を絞り込んだ研究会は貴重です。
昔は肺癌学会や気管支学会が楽しくて参加していました。当時は放射線関連学会は病気の話題が少なく、閉鎖的で新しい知識を吸収できないと感じていました。内科・外科・病理など他の領域の医師の情報が聞ける研究会は新鮮でした。
最近はそういう学会に参加できる余裕がなくなってきたので、今回は楽しめました。
 EOB肝細胞相における、ちくわ型濃染。
 ロードマップとしてのconebeamCTUHRCTで肉薄できるか?
 術後肝体積・予備能の算出など。