2014年12月30日火曜日

病院管理研修 副院長のための病院管理


病院管理研修 副院長のための病院管理 平成261030
公益社団法人 医療・病院管理研究協会

制度改正の方向性と財務体制への影響 石尾公認会計事務所 石尾 肇 先生
後期高齢者問題が目前・安倍政権は理念先行・消費税10%へ?
6年後 地域医療構想により医療・介護 同時改正により劇的に変わることが予想される
先読みが必要
病床を減らし、在宅でカバーする
療養病床とは在宅へ戻す病床
地域医療構想(ビジョン)は知事のリーダーシップに依存する
 協議の場
 知事の権限:新規開設・増床  既存機関の機能転換  病床削減要請
基金900億 地域医療を先読みした早い手上げが必要
71のハードルはますます高くなる  101DPCⅡ群で加算をとる手も?
今後の医療環境
 高齢者を対象とした救急体制
 効率よく退院できる体制
 入退院時に高い加算
高齢者中心の救急医療(合併症・骨粗鬆症・認知症)
 整形外科体制・精神科医師の配置
 後方受け入れ体制・人材連携:選択した連携・グループ化が必要

地域包括ケア時代の医療介護 愛媛大学 総合診療サポートセンター 櫃本真いち先生
保健・医療・福祉の連携がうまくいっていない
医療への依存度を減らす方向へ
2025年 地域包括ケアシステムの運用状況によっては国民皆保険の見直し
任意保険の介入
地域包括ケア:患者本人の覚悟が必要
急性期病院が主役でなくなる
地域医療ビジョン策定への参画が必要

QIを用いた医療の質管理  聖路加国際大学 理事長 福井次矢先生
PDCAサイクル 改善のサイクルを回す
評価(数字)  解析・検討  対策実行  評価(数字) 標準化または次のサイクル
数字化することでのやる気

一日、かんづめの研修でした。内容は新鮮で、どの講師の先生のお話も面白く聞きました。櫃本先生には7月に福島でご講演いただいたこともあり、 ブースター効果にもなったと思います。
(メモから拾い上げましたので、誤解してとらえている部分もあるかもしれません)

神奈川講演会


2014年12月28日日曜日

県北地域医療連携ネットワークシステムの施設検診への活用

 ICTの具体的な目前の医療への活用として、以下のような提案を考えています。

県北地域医療連携ネットワークシステムの施設検診への活用

現状
検診の画像読影の問題点
1.    検診画像のデジタル化が進んでいるが、その利便性のよさが活かされていない
2.    読影会のための各施設からのデータ作成・搬入・回収の作業が煩雑
3.    比較する過去画像をその都度、各施設で選定・書き込みを行う必要がある
4.    受診施設が変わると過去画像が参照できない
5.    過去画像の保存は受診医療機関が行う(分散している)
6.    担当医師の疲弊・高齢化

地域医療連携ネットワークシステムの問題点
1.    各施設の電子カルテデータの非統一により限定した施設しか利用できない
2.    データを施設外へ出す際の患者同意取得が煩雑なため、利用のハードルが高い
3.    多くの連携が紙ベースの運用で問題が起きていない
4.    先駆的に導入した多くの事例が一部の会員のみの利用になっている

提案の概要
1.    県北地域医療連携ネットワークシステム構築後、ただちに多数の医師会員が利便性を実感できる
2.    画像データは統一規格のためICT連携が容易である
3.    検診データは従来より合同判定が基本であるため、個人情報の院外持ち出しに関する新たな同意が不要である(もしくは軽微な変更で済むこと)
4.    現状の画像搬送の煩雑さが解消される
5.    データを集中的に保存できるため過去画像との比較や会員からの参照が可能となる
6.    施設や地域が異なっても過去画像と比較できる
7.   以下のような、 ICTならではの発展が可能である
 コンピュータによる自動判定(画像や検査データなど)
 各病院の既存の装置でも読影できるため、時間や読影施設の制約が自由になる
 読影医の不足や疲弊に対して、アウトソーシングできる

地域包括ケアとの関連
 住民検診データを集中的に持つことで、地域包括ケア患者のベースラインのデータとして活用できる

2014年12月27日土曜日

東北びまん性肺疾患研究会



1129日 土曜日 16:00~ 福島テルサ
東北びまん性肺疾患研究会 症例検討 画像についてのコメンテータを担当しました。
過去に参加させていただいた際に、画像の呈示でトラブルがあり、進行が止まってしまうことを何度か目撃していましたので、今回は事前にコメンテータとして画像提示できる準備をさせていただきました。 

乾酪壊死を伴ったサルコイドーシスの1例
DIP様の病理像を合併したNSIPの1例
非特異的間質性肺炎が先行したMPO-ANCA関連血管炎の1例
診断確定に難渋した肉芽腫性肺疾患の1例

の4例をそれぞれ小一時間程度かけて、臨床・画像・病理と検討してゆく、たいへん濃密な研究会でした。


2014年12月26日金曜日

胸部単純X線写真 徹底習得!

新年、最初の画像診断セミナーは胸部単純X線写真の徹底講義です。

第9回 画像診断セミナー 胸部単純X線写真

開催日時 平成27年1月16日(金)18:45~
会場   ウエディング エルティ  

特別講演 見落とし例から学ぶ胸部画像診断

講師 天理よろづ相談所病院 放射線部 診断部門 部長 野間惠之 先生

野間恵之先生は胸部画像診断の権威です。
1枚の写真から病態を読み解いていくレクチャーは感動的です。
講演開始前に10例の単純写真をシャウカステンに呈示しておきます。
講演では個々の症例について所見の拾い方とその解釈を解説していただきます。
特に、若い先生方にとっては野間先生とともに1枚の単純写真を読影する寺子屋的読影の機会はたいへん刺激的な経験となるでしょう。
講演終了後にはシャウカステンを呈示したまま、情報交換できるよう準備をすすめております。
どうぞ、ご期待ください。

2014年12月24日水曜日

大動脈炎症候群

12月17日 業務終了後に研修医のプレゼン資料作成の手伝いをしました。
文献検索して読影のポイントを整理し、実際のCT画像から所見の拾い上げを改めて行っていると、自分の知識の整理にもなり、とても貴重な時間です。
炎症性疾患の正常と異常との綿引もとい線引きは 壁の厚さ・層の性状・輪郭・周囲の変化を繰り返して評価することが基本だと痛感します。

2014年12月22日月曜日

福島医大放射線医学講座同門会

2014年11月23日 福島ビューホテル。
核医学の伊藤教授、治療の鈴木教授の講演をお聴きしたのち、木村前教授のご挨拶で始まった懇親会で懐かしい先生方と懇談できました。

2014年12月21日日曜日

画論2014

2014年12月14日、東京国際フォーラム。
年一回、全国のCT・MRI・超音波検査の臨床画像の技術を競い合う「画論2014」にて、Aquilion ONE の最新技術について講演させていただきました。ちなみに、心血管部門の優秀画像に仙台厚生病院のグループが選ばれました。おめでとうございました。

講演の具体的な内容は、
呼吸器臨床の観点からAquilionONEの動態解析CTとしての優位性と最新アプリケーション(AIDR 3D Enhanced、4D気管支トラッキング、ラングサブトラクション)について紹介させていただきました。
最近、顕著な進化がみられる高精度のレジストレーション技術は呼吸器領域以外にも多くの臨床領域に応用されるものと思われます。

2014年12月20日土曜日

AIDR3D enhanced

東芝メディカルシステムズの新しい逐次近似再構成(AIDR3D enhanced:エイダースリーディ・エンハンスドと読みます)を評価する機会をいただきました。
従来から、低線量時の逐次近似法の弱点であったNPS評価を向上すべく開発されたとのことです。
当画像診断センターで撮影した10mAの超低線量CTの肺野の不均一性が改善して非常に安定した画質です。肺尖のダークバンドも改善、体格のよい被験者の肺野輪郭の不鮮明化も改善、といいことずくめの新技術でした。
肺癌CT検診にすぐにでも導入したい技術です。

2014年12月6日土曜日

放射線廃棄物はフクシマに集約を!

宮城県知事 「指定廃棄物 福島県に集約を」
12月4日 21時32分 NHKニュース

宮城県の村井知事は、福島県の内堀知事と4日、初めて会談し、放射性物質を含む指定廃棄物を福島県に集約して処理するよう国に働きかけていることを明らかにし理解を求めました。村井知事は4日午後、就任のあいさつのため宮城県庁を訪れた福島県の内堀知事とはじめて会談しました。この中で、村井知事は国が各県で処分する方針を示している放射性物質を含む稲わらなどの指定廃棄物の処分場について、「県民や県議会から、『指定廃棄物をできれば福島県1か所に集約するように働きかけてはどうか』という声が届いている。この機会にそういう話を国としていることをストレートに申し上げたい」と述べ、福島県に集約して処理するよう国に働きかけていることを明らかにし理解を求めました。

ニュースを聞いて、震災直後、勤務していた仙台市で、汚染を理由に福島県人の見舞い客を門前払いしていた、病院玄関の風景をまざまざと思い出します。福島県ナンバーの車が「出て行け!」と石を投げられもしました。
当時、誰もがパニックの中での宮城県の福島排除の対応はやむを得ないと思っていましたが、いまだに、こんなありさまかと残念に思います。
福島県人はじっとガマンしているのに、外部のわずかな汚れの方が被害者意識が強いのですね。地域に線引きしないで、汚染の濃度勾配を受け入れてはいかがでしようか?

2014年12月5日金曜日

北米放射線会議

現在、シカゴで北米放射線会議が開催中です。

当方から胸部CT関連演題を2つ発表しています。
聴講者が like ボタンを押すと当方にメールが飛んできます。ボタンを押していただいた先生方に御礼申し上げます。
参加登録しているとネットでもたくさん見れますので、趣向を凝らしたプレゼンが愉しめます。