2017年9月30日土曜日

ボストン美術館展

上野の東京都美術館。
ボストン美術館展。中学校の美術教科書を1ページから順にめくっていくような、懐かしい作品が現実に目の前に現れる楽しい展覧会でした。
どの作品も非常に穏やかで優しく、一つ一つゆっくりと眺めることができました。

2017年9月29日金曜日

懐かしい先生にお会いしました

愛媛の秋季大会で坪井病院の研修医時代に一緒だった篠原先生に声をかけられました。いつもスマートにしている先生でしたが、今でもスマートでした。勉強でも常に新しい効率的方法を実践しており、たくさんのノウハウを教えてもらいました。気管支学会という学会ができるから入っておこうとか、消化器集団検診学会に入って胃透視の資格を取ろうとか、新しい情報を次々に仕入れてきました。肺癌診断会を山形で開催するという秘密情報を仕入れてきたのも彼でした。締め切りをとっくに過ぎた研究会に二人で転がり込んで参加させてもらいました。「市中病院では大学医局に遅れを取ってしまう」と、時間を見つけては二人で英語教科書を読み合いました。英語の意味がわからない部分は写真とその説明だけ読んでいきました。懐かしい思い出です。

Established as a classic for 40 years, Paul and Juhl's Essentials of Radiologic Imaging is now in its thoroughly updated Seventh Edition. This concise single-volume text and reference has been consistently praised for its practical organization by body systems and regions, clear and readable style, abundance of superb illustrations, and comprehensive approach to both common and uncommon disorders.The Seventh Edition features 12 new contributing authors and completely rewritten sections on the brain and spinal cord; the chest; and the face, mouth, and jaws. Coverage of the chest includes three new chapters on chest disease in the immunocompromised patient; inflammatory and immunologic disease of the lung; and chest trauma, the postoperative chest, and the ICU patient. The chapter on obstetric and gynecologic imaging also has been rewritten by a new contributing author. The book contains more than 1,700 illustrations--about 1,000 of them new to this edition.

2017年9月28日木曜日

呼吸器疾患研究会 11月2日開催します

第132回 呼吸器疾患研究会の案内です。
基本的なことをまたじっくりと勉強しましょう。さまざまな知識が意識の深層に堆積し、とっさの臨床的判断の際の大きなパワーになります。

第33回日本診療放射線技師学術大会 参加報告

今回,私は函館市で開催されました33回日本診療放射線技師学術大会に参加してきました. 
「頭部CTにおける方向性変調機構の検討」:口述発表.CT-AECの寝台高さ補正の検討」:示説発表.この2題を発表してきました.技師会で発表するのは前回(岐阜開催)に続き2回目になります. 
活発な意見交換ができ,CT装置の新たな発見を見つけ,今後の研究にも活かせる発表ができました. 
この技師会は初心にかえるプログラムが多数組み込まれている,とても基礎的な内容が多い会です.そのため,日頃忘れていたことなどに気づかされることが多かったです. 
技師として,新たな領域を探求し,それが臨床に反映し,患者・病院にとって良い方向に進むように日々研究をしていますが,このような会で一度初心に戻り,振り返ることで自分が見落としていたところに気づくのもいい機会であると強く感じました. 
この3日間で学んだことを業務に少しでも取り入れたいと思います.
一般財団法人大原記念財団 附属大原医療センター 画像診断センター 村松 駿

2017年9月26日火曜日

MR学会 参加しました

日本磁気共鳴医学会 宇都宮市 に当院から放射線技師1名が参加いたしました。おそらく、大原綜合病院からの参加は初めてではないかと思います。

雑誌 新医療 2017年10月号に掲載されました


雑誌 新医療 2017年10月号 特集「病院の成長視座から考えるCT選定術」に拙著が掲載されました。
タイトルは「 診療の特化・個性化をバックアップするCTの選定」です。
わかった風に書いていますが、実は、日々、試行錯誤の連続です。
ぜひ、ご意見をお寄せください。

2017年9月24日日曜日

ブックオフオンライン

向田邦子のエッセイと脚本集・福岡伸一の新書・アラーキーの写真付き著作を20冊ほど注文。たいへん便利な発注システム。作家の過去の著作を一気に読んだりするのには最高です。

健康づくり講演会「タバコについて考えよう~延ばそう! あなたと私の健康寿命~」


健康づくり講演会「タバコについて考えよう  ~延ばそう! あなたと私の健康寿命~」
日時:2017(平成29)年9月24日(日)13:30~14:30
場所:MAXふくしま 4F 「アオウゼ」
1.延ばそう健康寿命
2.タバコについて考えよう
3.まとめ
多くの市民の方々にご参加いただきありがとうございました。


福島市 健康推進課の方からお聞きしましたところ、当日は80名の参加者があり、今までよりも、壮年期の男性参加者が多い印象があったとのことです。
たばこのテーマを健康寿命の切り口から話をさせていただきました。「大変分かりやすかった」「帰ったら家族に話したい」等の声が寄せられ、 身近なテーマとして聞いていただけたようです。

2017年9月23日土曜日

函館出張中

放射線技師学会に出席のため、3名の技師が出張中です。新しい知識をたくさん吸収してきてください。

2017年9月20日水曜日

第22回青森CT・MRI診断・技術研究会 プログラム

9月30日のプログラムをいただきました。内容が多岐にわたっており、たいへん参考にしたい演題ばかりです。聴講するのも楽しみです。

2017年9月19日火曜日

福島市 健康フェスタ 健康づくり講演会行います

市制施行110周年記念事業
2017年9月24日 10:00~15:00
アオウゼ MAXふくしま 4F

健康チェックコーナー
● 生活習慣病 ● お口 ● 栄養 ● 認知症 など
健康相談コーナー
● 健民カード ● 心肺蘇生・AED ● ラジオ体操 など
展示・体験コーナー

健康づくり講演会
たばこについて考えよう ~延ばそう!私とあなたの健康寿命~
大原綜合病院 副院長 森谷 浩史
定員 100名 13:30~14:30(受付13:15~)


第20回 肺癌画像診断セミナー 終了しました

9月17日・18日の2日にわたり、横浜市  新横浜プリンスホテルにて開催されました。
今年も肺癌画像診断セミナーは盛会でした。
週末に台風が近づいている中で移動にご苦労された先生方も多かったと思いますが、例年同様終始活気ある会でした。
道後温泉ではじまったこの会も、お台場、横浜と場所を変えながら、今回は20回目となります。
私は数年前から寺子屋セミナーでワークステーションを使った読影のセッションを担当しています。7人の講師を12名ずつ、7グループが回ります。講師も同じ話を7回、合計7時間担当しますので、体力的にもスポーツをしている気分です。
肺癌を主体にしているので、7名の講義内容がどうしても相当かぶるとの苦情が以前ありましたので、最近の私の講義は非癌を含めた「気管支」をテーマにしています。

要点は以下の通りです。
CT画像から気道を読む方法
肺野条件:気道内腔の空気形状を読む。
  末梢肺野から中枢気道病変を疑う。
縦隔条件:気道の壁・周囲構造を読む。

呈示症例
1.気管支異物:内腔を読む
2.気管腫瘍:壁の異常を読む
3.気管支閉鎖症:末梢の変化から拾う
4.肺門部肺癌:小病変を探す
5.サルコイドーシス:小葉単位を認識する
6.肺腺癌:小葉単位との関わりを分析する
7.腺癌の粟粒転移 :修飾された陰影であっても基本的読影で分析する

各班、7名の先生方にマニアックに気管支を読影していただきました。熟練した先生がたには物足りなかったかもしれませんが、とにかく初学者目線で行わせていただきました。
みなさん熱心に参加しておられました。
ワークステーションの活用の仕方が参考になった。
いつもは気管支から読むことがなかったので面白かった。
断面を任意に作成できることがわかった。
などなど、感想を述べられていました。

2017年9月18日月曜日

第17回 画像診断セミナーのご案内


第17回 画像診断セミナーのご案内

日時:平成29年 9月26日(火)18:30~19:50
場所:大原綜合病院 本院 4階 第2会議室

≪レクチャー≫ 18:30~19:00 大原綜合病院 新病院における最新画像診断(30分)
座長 大原綜合病院 画像診断センター 安藤 智則 技師
「MRI 3Tと1.5Tの使い分け」  同 斎藤 拓真 技師
座長 大原綜合病院 画像診断センター 橋本 浩二 技師
「80列CT・320列CT・超高精細CTの使い分け」 同 村松 駿 技師

≪特別レクチャー≫ 19:00~19:50 コントラストエンハンスメント(50分) ~ CMRS2017 Live配信シンポジウム ~
司会             
九州大学大学院医学研究院 臨床放射線科学分野 教授 本田 浩 先生
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医学 教授 金澤 右 先生
①    「Dual energy CTの原理と臨床 肺血栓塞栓症診断を中心に 」 山口大学医学部附属病院 放射線部 准教授 岡田 宗正 先生 
②    「X線造影検査のリスクマネジメント」  日本医科大学 放射線医学 教授 林 宏光 先生

2017年9月17日日曜日

第17回 県北MDCTカンファレンス

平成29年9月30日 サンルートプラザ福島において開催されます。
内容はプログラムのとおりです。
いよいよ時間分解能を極めるための知識習得が必要であると実感させられますね!

2017年9月15日金曜日

最新のフィルムデジタイザ

新しいArray社製フィルムデジタイザを使用中です。
この装置は AOCと組み合わせ、スキャン画像をDICOM通信でイメージサーバーやイメージャに送ることができます。
PACSへ画像を送り、モニターで観察できることは一般的機能ですが、画像分割機能が組み込まれているので、マルチイメージフィルム(1枚に複数のコマが配置されたフィルム)をスキャンする場合に、自動的に画像を各コマに分割して取りこみます。位置合わせして表示できますので、通常のCTやMRI画像と同様に画像をめくっていくことができます。
これは、素晴らしい機能です。以前の装置はフィルム1枚として取りこむことしかできませんでしたので、過去の画像との比較はとても大変でした。コマ分割機能は、そこそこ過去画像とも比較できます。
結構、この機能だけでも地域の医療機関の希望によっては使っていただけるのではないかと思います。


2017年9月13日水曜日

伊丹十三 エッセイ集

伊丹十三 ヨーロッパ退屈日記 女たちよ! 再び女たち女たちよ! いずれも新潮文庫。

2017年9月9日土曜日

アルチンボルド展

8月6日 国立西洋博物館で開催されているアルチンボルド展を見てきました。
いわゆる隠し絵・だまし絵を格調高く仕上げた作品が多数展示されていました。絵を構成する一つ一つの要素と俯瞰した際に見える全体像の乖離の面白さ・・・、この、虫の目と鳥の目の関係は画像診断における形態診断の危うさをも言い当てているようにも感じます。
とは言え、徹底した遊び心に圧倒されました。

2017年9月6日水曜日

院内感染対策セミナー 抗菌薬を大事に使おう!

9月1日 院内感染対策セミナー。国立国際医療研究センター 忽那賢志 医師の講演を聴講。インドで耐性菌の占める割合が高いとのお話が印象的であった。その原因として、町の薬局で安く薬剤が入手できるとのこと。製造は国内のメーカが安価に行っているとのことであり、安易に使い過ぎた結果として耐性菌が増えているとのことであった。
9月3日 朝日新聞 日曜版 GLOBEの特集が薬価であった。ここでもインドが注目されていたが、視点はまったく反対であった。インドは安価なジェネリック薬(後発薬)を開発し、貧しいアフリカの国々などに輸出。エイズなどに苦しむ途上国の多くの人命を救ってきた。それ故、「途上国の薬局」と呼ばれているという。かつて、新薬を開発した先進国メーカが、 高額な価格設定や特許料により、結局は安易に使えないという問題がエイズ薬の際に批判された。その問題に対抗する社会的・人道的対応として称える記事であった。ジェネリック推進の記事でもある。
わずか、3日間でまったく正反対の評価を聞いた。安易に使える環境を是とするか否かは、耐性菌という観点から、目の前の生死の観点から、医療費の観点から、わけて理解しなければならないと考えさせられた。

2017年9月4日月曜日

SSDEを考慮したスリガラス濃度結節の検出能の検討

滋賀医大 永谷先生の320列ADCTに関する論文が出版されました。
超低線量CTによるスリガラス濃度結節の検出に関するAIDR3D導入による有効性の検討に関する研究です。
検出能をSSDEの視点から検討し、低線量CTにおいて必要とされるSSDEを提唱しています。
ALARAの原則から、診断可能な最も少ない線量が推奨されていますが、この論文はCT検診の際の適正な線量設定の一つの考え方となるでしょう。

SSDEとは:体格差を考慮した線量指標として、American Associations of Physicist in Medicine(以下AAPM:米国医学物理学会)が考案した、患者体型を考慮したCT被ばくの推定値であるSize Specific Dose Estimation(以下SSDE)が用いられています。 CTDIvolがサイズを規格化したファントムの値を用いる指標であるのに対し、SSDEは患者スライス断面を用いて計算される線量値です。

Sub-solid Nodule Detection Performance on Reduced-dose Computed Tomography with Iterative Reduction
Comparison Between 20 mA (7 mAs) and 120 mA (42 mAs) Regarding Nodular Size and Characteristics and Association with Size-specific Dose Estimate
Yukihiro Nagatani, MD , Masashi Takahashi, MD , Mitsuru Ikeda, MD , Tsuneo Yamashiro, MD , Hisanobu Koyama, MD, PhD , Mitsuhiro Koyama, MD, PhD , Hiroshi Moriya, MD, PhD , Satoshi Noma, MD, PhD , Noriyuki Tomiyama, MD, PhD , Yoshiharu Ohno, MD, PhD , Kiyoshi Murata, MD, PhD , Sadayuki Murayama, MD, PhD for the show investigators of ACTIve study group
Academic Radiology, Volume 24, Issue 8, Pages 995–1007

2017年9月3日日曜日

第11回SCCT研究会参加報告 村松 駿 技師

第11回SCCT研究会参加報告
今回,僕はSCCT研究会に参加してきました.この研究会は,朝9時から夕方18時まで一日かけて心臓CTについてのみディスカションする研究会になります.第9回から参加し,昨年の第10回では発表もした思い出ある研究会です.

今回のテーマは,「FFR」と「Perfusion」についてでした.
心臓CTは,虚血性心疾患診断において陰性的中率が高いことから,心臓CTで疑わしい病変がなければ心配なしと,除外診断に使用されてきました.反対に,陽性的中率は60〜80%とあまり高くないのが現状であります.
現在,CT-Perfusion検査は,CT室内で薬剤投与をし,負荷させた心筋を撮影することで,数多くのエビデンスがある心筋SPECT同様の結果がでたと報告されております.また,CT-FFRでは薬剤負荷なしで,数値流体力学からFFR値が算出できると報告されております.どちらも,未だどの施設でもできるわけではないが,当院のような核医学検査がない施設では,CTのモダリティ1つで形態的・機能的な情報が1度の検査で得られるメリットは大きいと感じました.
心臓CTに,形態的評価のみでなく機能的評価も求められるようになり,さらなる勉強が必要だと改めて感じた研究会でした.
一般財団法人大原記念財団付属大原医療センター 村松 駿