2012年11月29日木曜日

RSNA2012 受賞しました

LL-CHE2404
Dynamic Respiratory Motion Imaging of the Pulmonary Lobes Using 320-row ADCT
Dear Dr Moriya:
It is my great pleasure to congratulate you on receiving the Certificate of Merit award for your education exhibit at the 98th Scientific Assembly and Annual Meeting of the Radiological Society of North America, November 25-30, 2012, McCormick Place, Chicago, Illinois.
シカゴで行われている、北米放射線学会で賞をいただきました。 
当院で行っている 320列CTを用いて呼吸動態を解析したデータを発表しました。いままで、被曝が増えるという懸念が先行していましたが、各メーカのご努力のおかげで、非常に少ない線量での撮影が可能になっています。
今回、被曝に対して非常に過敏なRSNAで受賞できたことは、この呼吸動態撮影の臨床的価値が認知されたことと、現在の技術的進化(AIDR3Dとnon-rigid voxel tracking:PhyzioDynamics)が正当に評価されたことによると思います。 
日々撮影を担当してくれている放射線技師・担当看護師などコメディカルスタッフの方々、常に技術的進化を臨床現場に反映させてくれている東芝・アミン・ザイオの方々、そして、このような自由な臨床研究を許してくれている病院幹部の方々に改めて感謝いたします。

放射線教育 県教委 総合教育計画に指標

福島県教委は平成25年度、公立小中学校全校で放射線教育を実施する。現在、見直しを進めている県総合教育計画に指標として盛り込む。27日の県教委定例会で示した。
東京電力福島第一原発事故を受け、子どもたちが放射線に関する正しい知識を身に付けることが必要不可欠と判断。これまでも各学校に放射線教育の実施を促し てきたが、全校での実施を目指し、具体的な数値目標を掲げた。26年度以降も全校での実施を継続する。防災への意識を高める防災教育も全校で行う。
新たな教育計画は平成25年度から32年度までの8年間。主な新規指標は【表】の通り。いじめの解消率は25年度で100%、被災した文化財修復は32年度までの完了を目指す。
 福島民報 ) 

記事の「表」によれば放射線教育・防災教育とも、24年度の実施については調査中とし、25年度は100%を目指すとのことです。
必要であれば、今年度中に全校で実施してしまえばよいことだと思いますが、この記事を見て当事者感覚が全く感じられないのは私だけでしょうか?
むしろ、放射線教育については、まず内容の吟味と標準化が必要でしょう。

2012年11月27日火曜日

乱読

4分5秒で話は決まる 山川碧子 朝日新書。
見通す力 池上 彰 NHK出版生活人新書。情報収集、定点観察、定本。集約。命名。熟成。仮説。検証。
紙とネットのハイブリッド仕事術。ビジネススキル向上委員会 ソフトバンク新書。
仕事するのにオフィスはいらない 佐々木俊尚 光文社新書。道具と環境。やる気の管理。
英語で一日一言 井上一馬 PHP新書。
知性の磨きかた 林 望 PHP新書。学問・読書・遊び。
ヒューマン2.0 渡辺千賀 朝日新書。シリコンバレーの働き方。最先端の仕事。努力を続ける。地域への忠誠心。無駄なパワーをセーブする。
人生お楽しみはこれからだ 西木正明 ベスト新書。
サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 柴田英寿 朝日新書。

2012年11月24日土曜日

第17回 野うさぎ会!

11月20日 福島ビューホテルで開催されました。ご出席の先生方には改めて感謝申し上げます。
今回は、福島競馬場 時任淳信場長から特別講演をいただきました。震災後の復興についてのお話でした。被災者の受け入れ、地域住民への配慮など大変頭の下がる思いで拝聴しました。会員一同、大いに感銘を受けたお話だったと思います。まことにありがとうございました。

懇親会は終始和やかな雰囲気でした。
特に、医療センター心臓血管外科の佐藤善之先生の自己紹介が、非常にアクティブに自分たちの診療の得意とするところをアピールしており、聞いていてとても気持ちがよかったことをお知らせしておきます。

個々の医師の得意とする技術と知識が効率よく地域で活用されることが、何よりの地域貢献です。私たちは、それを目指さなければならない。そのためには個人個人の優位点を泥臭く声をかけて回ることが必要です。佐藤先生の発信の仕方は「情熱と謙虚さ」を体現していて、素晴らしかったと思います。

2012年11月23日金曜日

シェーマでわかる胸部単純X線写真パーフェクトガイド 読了!

シェーマでわかる胸部単純X線写真パーフェクトガイド
 栗原泰之 (翻訳 (聖マリアンナ医科大学放射線医学講座准教授/画像センター長)
内容紹介
 【絵を眺めているだけでもためになる】 専門のメディカル・イラストレーターによる出来映えの良いシェーマをふんだんに盛り込み、写真のままではわかりにくい単純X線所見を視覚的に明確化。基礎から臨床応用までを二部構成で解説したコンパクトにして読みやすい胸部X線診断テキストの決定版。胸部単純X線所見の全てを網羅し、かつ画像が美しく見やすい。初学者には入門書として、ベテラン医師には知識と経験の整理に役立つ 日常診療で胸部X線写真の読影を行っているすべての臨床医に捧げる、まさにこれぞパーフェクトガイド!
    単行本: 400ページ
    出版社: メディカルサイエンスインターナショナル (2012/4/12)

現在、画像診断センターで研修中の大槻先生と、スキマの時間を利用して読み進めていましたが、先日読破しました。循環器疾患や各種デバイス、小児、外傷まで、胸部写真と名のつくものはすべて網羅されています。
栗原先生は胸部単純写真の読影において現在最も信頼できる放射線科医の一人です。広く簡便に胸部写真の役割を理解するための最適な参考書になっていると思います。
難点は紙質、この大きさならもっと薄い紙のほうが扱いやすいと思いました。写真の画質は決してよいとは言えず、写真とシェーマが対比されているわけではなく、写真が準備できなかった症例をシェーマで補っています。これらを、鮮明な写真で見せてもらえれば完璧だったと思います。

大槻先生は呼吸器科志望で、胸部画像診断の研修をしています。現在、2冊目の参考書に挑戦していますので、それについては改めて述べます。
 研修期間が10月・11月の2か月間でしたので、まずOJTとして、医療センターのCT・MRIの全読影を担当してもらいました。好き嫌いなくまんべんなく見るという点でよいと思います。
また、研修の始まる前の9月にお台場の肺がん画像診断セミナーに参加してもらい、読影の雰囲気を味わってもらいました。
10月4日 大原循環器セミナー
10月5日 郡山の肺がんセミナー 前門戸先生のレクチャー
10月6日 福島市肺癌治療研究会
10月12日 呼吸器疾患勉強会にて症例呈示を担当
10月13日 福島呼吸器フォーラム
10月15日 画像診断の会にて症例呈示
10月26日 1年次研修医に対して胸部写真のレクチャー
11月15日 寿光会病院 ~ボジョレー解禁パーティ
11月30日 遠隔画像診断セミナー
12月10日 画像診断の会で特別講演の予定
関連する多くの勉強会に参加してもらい、独善に陥らないように広い知識を得る機会を準備しました。その中で、可能な限り、プレゼンの機会を準備し、とにかく胸部単純写真を直球勝負で勉強しました。これだけ多くの勉強会に参加し、大変だったと思います。
指導医としても単純写真を久しぶりに基本から勉強できて、おおいにリフレッシュできました。
この機会を作ってくれた大槻先生に感謝しています。

2012年11月22日木曜日

手帳進化論

手帳進化論 舘神龍彦 PHPビジネス新書。
また手帳の季節になりました。私は20年以上、MUJIのスリムスケジューラを使っています。白衣のポケットにも入る大きさで便利です。黒革のカバーに入れ替えて使っていますが、さすがにカバーも傷んできました。そろそろ別のタイプにしようかとも思うのですが、ついつい同じものを求めてしまいます。
世間は手帳のみで新書が一冊書けるほどの手帳ブームです。もともと手帳は組織内の理念や基本知識を持ち歩くために作られ、近年はもっぱら個人の時間管理を目的に活用されているということです。時間管理を目的とした場合には、ケータイやPCなど多くの道具がありますが、一元管理することを原則とするのがいいようです。

2012年11月21日水曜日

e learning

毎月、日本医師会雑誌が送られてくる。毎号、特集記事が組まれており、約10編の論文により構成されている。特集の最終ページに10問の5択問題が掲載されているので、毎号、楽しく挑戦している。ほとんどが専門外の論文であるが、問題を見て、該当する論文ページを探す作業を通して、他科の臨床的諸問題に触れることができるので、錆びついた脳の活性化には最適である。
医師会ページにログインして回答を記入していくのであるが、紙媒体とホームページを使った構成がたいへんよくできていると感じる。

2012年11月20日火曜日

統計学

Radfanの依頼原稿で、使用している統計ソフトについて簡単に述べた。
以前、大学にいたころは現在の様には統計処理が要求されていなかったが、現在は適切な統計学的解析が要求される。コンピュータの進歩により、とりあえず手元のパソコンで処理だけはできるので便利にはなったのはいいが、たくさんの解析法があり、いったいどれを用いていいかもわからない。そこで、同じような目的・サンプル数の論文を参考にして、そこで使用している統計解析を用いている。
大学で使用しているような高額なソフトは準備できないため、ystat(山崎信也 奥羽大教授:なるほど統計学とおどろきExcel統計処理 医学図書出版)やEZR(神田善伸 自治医大埼玉医療センター教授:EZRでやさしく学ぶ統計学)を用いている。これらの書籍は参考書としても重宝している。ブルーバックスなどの統計関連本も参考にしているが、やはり医学系の研究を扱った参考書が読みやすい。

2012年11月19日月曜日

日本人の美徳

日本人の美徳 桜井よしこ 宝島社新書。
大人たちの失敗 桜井よしこ PHP文庫。
怒りの方法 辛 淑玉 岩波新書。
前2冊で、わが国の伝統・価値観が軽んじられ、継承されなくなっているのではないかと著者は危惧している。道徳が社会の骨格を支えてきていたが、それが揺らいでいる。隣国にものが言えない国家を危惧し、国民が歴史を学ぶことを勧めている。
環境問題を扱った章では、水俣病に対する行政の対応は、現在の東電原発事故後の環境汚染に対する行政の姿勢と酷似している。
辛氏は、日本社会の仕組みが儒教の階層制 で成り立っているとし、怒りを表出することを勧めている。主体的に関わっていれば怒りは必然であり、そのためのテクニックも存在する。

2012年11月18日日曜日

松本清張の残像

藤井康栄著、文春新書。文藝春秋でながらく松本清張を担当した編集者による思い出。主に「昭和史発掘」での取材活動について記されている。特に、松本清張という作家の姿勢(在野の学者としてのプライド、アカデミズムへの挑戦、商業的損得にとらわれず大切なものは世に還元する)が数々のエピソードを通して魅力的に記されている。
現代史の取材は現存する人間から聞き出すことである。その泥臭い地道な作業に敬服する。著者の心情としては、二二六事件の関係者への取材に特に思い入れが強いようである。
板谷の五色温泉での共産党創立集会の件など、身近なところで取材が行われていることにも驚いた。

2012年11月8日木曜日

11月8日 「International Day of Radiology (IDoR)」

11月8日について、日本医学放射線学会 栗林幸夫 理事長からのお知らせが学会ホームページに掲載されていますので引用します。私たちは11月8日を「International Day of Radiology (IDoR)」として、放射線医学の歴史を振り返る日としましょう。

「ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン博士がエックス線を発見 したのが1895年(明治28年)11月8日であり、今年で117年を迎えます。レントゲン博士により発見されたエックス線は、医学史の中でも最大の発見 といわれており、輝かしい放射線医学の歴史はここから始まりました。
 今般、ESR、ACR、RSNAの提唱で、11月8日を 「International Day of Radiology (IDoR)」として国際的に祝賀するべく呼びかけがあり、日本医学放射線学会としてもこの企画に賛同し参画することに致しました。世界中から70以上の 学会の参加が予定されています。
 日本医学放射線学会としては、ホームページ等で会員にお知らせして、11月8日を会員の皆さんと共にお祝 いするとともに、「放射線医療のあすを開く」と題する記念の座談会記事を11月8日に発行される西日本新聞に掲載し、放射線医学の重要性を広くアピールす る予定です。またESRが中心となって発行する小冊子「Oncologic Imaging」にも参画致します。
 世界中の放射線医学に携わる仲間とともに、11月8日を「International Day of Radiology (IDoR)」としてお祝いしましょう!!」

大原医療センターでは毎年ボイラー祭を行っています。レントゲン祭と同じ日だったのですね。

ボイラーデー
 汽罐協会(現 日本ボイラ協会)が1936年に「汽罐祭」として制定。1949年にボイラーデーに改称。
かつて刀鍛冶が11月8日に鍛冶場の「ふいご」の火の神を祀る鞴祭を行っていたことから。
レントゲンの日
 1895年のこの日、ドイツの物理学者・レントゲンがX線を発見した。
レントゲンは、真空管に高電圧をかけて実験をしている時に、真空管の外に置かれた蛍光紙が明るく光ることに気附いた。真空管と蛍光紙の間に1000ページもの厚さの本を置いてもこの光は透過した。そこでレントゲンは、この光に「正体不明」という意味で「X線」と名附けた。
(ウェブサイト「今日は何の日」より)

2012年11月6日火曜日

映画の日

雑誌 BRUTUSがこの時期に、「なにしろ映画好きなもので・・・」や「どうにも映画好きなもので・・・」といったタイトルで映画特集号を組みます。今年は「女優」という切り口で時代・国籍を問わず横断的に編集しており、大変面白いです。昨年は映画監督特集でした。数年前のドキュメンタリー映画の特集も秀逸でした。
「活劇」「ヒーロー・ヒロイン」「記録」が映画の根源的な面白さでしょう。

2012年11月5日月曜日

知的生産の技術 再考

雑誌 RadFan の依頼記事で仕事のTIPSについて書きました。人さまにご披露するようなことはないのですが、ひやかしで回ってきた記事だと思います。
以前から(それこそ、岩波新書の知的生産の技術は高校生の時だったと思います)、知的生産本は読み漁っていましたので、この機会にざっと思い返してみました。
梅棹忠夫がこの概念の原点でしょう。データを定型的に整理しておけば、効率的生産につながる。
山根一真はデータの定型化をいかに負担なくおこなうかのノウハウを提案。
立花 隆は氏の膨大な著作をいかにスピーディにまとめていくかとういノウハウの神髄として、アウトプットを見据えてインプットするという、プロの物書きからすれば当たり前の技術を素人に披露。
野口悠紀雄は手間のかかる検索を時間軸あるいはコンピュータに任せることで、インプットにかかる労力も大きく削減できることを。
勝間和代や小山竜介など最近の多くのHACK本は文房具など道具にこだわり、いかにスキマの時間を有効活用するか、いかにモチベーションを高めるかという点を強調しています。 

医師としての環境からか、もっとも共感して読んだのは、坪田一男の理系のための研究生活ガイドです。今でも読みたくなると買ってきますので、何冊かあるはずです。初版が出たのが1997年9月と書いてありますので、おそらくこの年の秋に読んでいます。京都の学会からの帰りに駅の書店で暇つぶしのつもりで買って、帰りの新幹線であっという間に読んだことを覚えています。

金がない・時間がない・設備もない、だけど楽しいからやるんだ。という明快なメッセージが一貫していて、この本自体がモチベーションを喚起してくれます。気に入っているフレーズは以下の通り。
 日々の業務を通してリテラシー能力を高める。
 我以外、みな師。
 何がほしいのかを明確に意識する。
 仲間を作る。
 パソコン(ワープロ・データベース・コミュニケーションツール)の活用。
 プロジェクトファイルを作り、全体の進捗を概観できるようにする。
 公表の機会を作る。
 clinical dutyは何割か? スキマの時間はあるか?
 研究費を集めると決意する。
 自分の業績に関心を持つ。業績リストを作る。
大学教授としては当然の戦略とも思えますが、氏は地域の病院勤務の時代にもこれらを実践しています。特に、 金がない・時間がない・設備もない、だけどやりたい、という件が、この本の内容の大部を占めます。
「研究」という言葉は「企画」と読み替えていただいていいと思います。お金が必要だと明確に記載しているところは、他の知的生産本にはない、目からウロコの箇所でした。プロジェクトファイルに進行中の企画の一覧を作り、全体を概観できるようにするという部分は、目標とするアウトプットが明確になり非常に効果的だと実感しています。

今、病院収入のほとんどは医事課からの診療報酬です。当然ですが。しかし、多くの病院で経営が潤沢とはいえませんので、研究教育費が制限されています。 金がない・時間がない・設備もないという坪田教授の言葉は、今の私たちの言い訳そのもののように思えてきます。もし、個々の医師が診療報酬以外のお金の獲得を意識すれば、 教育研究の自由度は大きく変わるでしょう。金ばかりでなく、人・モノでもそうです。
坪田教授の文章を読んでいるとわくわくしてきます。(敬称略)

RSNA アップロードシステムの不具合

RSNAから以下のようなメールが届いています。レスポンスが来るのに20時間もかかるなど、何かトラブルが起きていたのですね。結果的にdeadlineが1週間先送りされたことになりました

Dear RSNA 2012 Presenter:

As you may be aware, RSNA has experienced some technical difficulties with its Digital Presentation System (DPS) that have interfered with the uploading of RSNA 2012 presentations. These technical difficulties were related to changes implemented to make the program compatible with mobile devices.  RSNA apologizes for the inconvenience these difficulties have caused its presenters, without whom the RSNA meeting would not be the premier event that it is.

Please be assured that your presentation was received by the deadline. To ensure that you have the best possible experience presenting your work at RSNA 2012, please take a moment to log in to the system once more and confirm that your presentation(s) are complete and accurate. You can do this easily by clicking the “View Presentation” button next to your presentation(s).

There’s no need to contact us if your presentation(s) are ready for display. However, if you do find issues that need to be corrected, please respond to this email no later than November 7th with the following:

Your name
Presentation number (ex:  LL-….)
Description of the issues to be resolved, including presentation frame number(s)
                    EX: Slide 12  - provide details on what is not performing properly

RSNA Program Services staff will notify you when the issues have been corrected and you may log into the system to preview your presentation(s) a final time.

Again, RSNA values the critical contributions that its presenters make to the RSNA annual meeting, and deeply regrets the inconvenience caused by this year’s technical difficulties. We look forward to seeing you at RSNA 2012.

Regards,

Assistant Executive Director 
Science and Education

2012年11月4日日曜日

サバイバルセット

最近、地震が多いですね。そういえば、震災後に緊急持ち出し用のサバイバルセットを作っていましたが、もう、1年以上たちましたので、中身の整理をしました。懐中電灯の電池を確認し、予備の電池を確認、緊急薬品やカットバンなど、キャンドル・マッチなども確認しました。
そして、何よりも、どこに置いておくかを決めておかなくてはなりませんね。置き場所を固定しておくことが基本です。自宅用の緊急用カートのようなものですね。

普段の通勤には以前から小型のリュックを使っています。ノートパソコンが3kgほどあった時代にショルダーバッグに入れて持ち歩いていたら、さすがに肩が凝ってひどい思いをしていたため、リュックに変えました。まだ、大学にいた時です。以来、リュックにPCと書類などを詰め込んでいます。
最近は手帳・一通りの文具・薬剤と応急処置用のカットバン・やりかけの仕事関係の資料など、常に持ちあるいています。一応、このリュックもサバイバルキットになっていますが、いつでも、どこでも、やりかけの仕事をスタートできるのが重宝です。
ちなみにノートパソコンは1kgほどに小型化しており、楽になりました。

2012年11月2日金曜日

大原綜合病院 画像診断研修について

かつて、本院に勤務していたころは毎週月曜日の5時から、画像の持ち込み自由の画像診断勉強会を行っていました。医療センターでは、常に持ち込み自由な環境ですので、時間を決めては行っていません。

現在は小規模な勉強会を多数開催しています。希望する研修医は参加自由です。

 大原綜合病院ではコモンディジーズの多さ・総合病院としてのフットワークの軽さを活かして組織横断的な勉強会を多数行っています。
「画像診断の会」は、単純写真を徹底的に読影する会です。定期的に開催しています。研修医に積極的にプレゼンしてもらっています。
「画像診断セミナー」は、機器・臓器などをテーマに複数科が協力して行うレクチャーです。短時間で多くを学ぶことができます。
ADCT研究会」「南東北320CT研究会」は大原医療センターで稼働している最新鋭の320CTを研究するために行っている研究会です。「ADCT研究会」は技術的話題、「南東北320CT研究会」は臨床活用を話題としています。
「画像診断・病診連携懇話会」は年1回、毎回メインテーマを決めて行っています。 
私が福島県医師会や福島市医師会の肺癌検診の精度管理を担当しているため「肺癌関係勉強会」を頻回に行っています。医師会主催が多いですが、もちろん研修医の参加もwelcomeです。

最近の画像診断関連勉強会

平成23年度 福島市肺癌検診読影研修会 
平成2363日 保健福祉センター 指導 森谷浩史

平成23年福島市市民検診講習会 福島県医師会館
613() 肺癌検診 森谷浩史・堀江常満
616() 大腸がん検診 注腸エックス線検査について 大類幸悦
620() 胃癌検診 エックス線撮影の撮り方・方法について 大類幸悦

26回 画像診断の会 平成23627日 月曜日 福島サンルートプラザホテル
単純エックス線写真の技術的レクチャー 堀江常満
単純写真の読影 森谷浩史

画像診断・病診連携懇話会 平成23714日(木) ホテル辰巳屋
心臓の画像診断 大原綜合病院 画像診断センター 藤井 徳
大原医療センター 石橋敏幸

17回東北胸部放射線研究会 平成23723日(土) 大原医療センター
「術前冠動脈CTが有用であった急性大動脈解離症例」 心臓血管外科 萩原賢一
特別講演「断層撮影に魅せられて-胸部を中心に- 過去・現在・未来」
 福島県立医科大学 名誉教授 木村和衛先生

1回 ADCT研究会 平成23823日、大原医療センター
CTの新しい画像技術 AIDR3D について

「ハラスメント研修」 平成23824日(水) PM6:00~ 大原医療センター
エーザイ株式会社 企業倫理推進部  大橋 寛 

27回 画像診断の会 平成23926日 1830分 本院4階会議室
腹部単純写真の読み方 本院画像診断センター 安藤技師 
最近経験した臨床画像 森谷浩史

MRI造影剤の副作用について 平成2392日 医療センター 講義室

1回 南東北320CT研究会 平成23930日 コラッセふくしま
ミニレクチャー 逐次近似再構成法について 福島医大 村上克彦
特別講演  320CTを使いこなす 仙台厚生病院 中川 学

福島医大出張出前講座 平成23106日、福島医大 臨床講義室
「研修医に必要な腰痛のキーポイント」 佐藤勝彦
「研修医に必要な胸部CTのキーポイント」 森谷浩史

第1回 画像診断セミナー ~「これで完璧!胸部X線写真」~
平成231013日(木)18:45~ ウェデイングエルティー
肺癌の検出を目的とした胸部X線写真の読み方 ~造影CT所見がどのようにX線写真に投影されるか?~  森谷浩史 
【各論:各領域のエキスパートによるシンポジウム】
1. 撮影手技に伴う偽影について(大原綜合病院 画像診断センター 阿部 智)
2. 炎症性肺疾患の読み方(大原綜合病院 内科 海瀬俊治)
3. 循環器疾患の読み方(大原医療センター 循環器内科 石橋敏幸)
4. 外傷性疾患(骨関節)の読み方(大原綜合病院 整形外科 佐藤勝彦)
5. 小児疾患の読み方(大原綜合病院 小児科 鈴木重雄)

造影剤の副作用について
平成231129日(火) 1730分 大原医療センター 講義室

28回 画像診断の会 平成23125日午後7時 ホテルサンルートプラザ福島
「胸腹部撮影のポイント(撮影者が気を付けること)」 角田智高 
「今年度の紹介症例」 森谷浩史

2回 画像診断セミナー「頭部CTMRI:どこに着目すればいいか」
平成2423日 金曜日 19時~ 大原医療センター 地下食堂
1.総論(森谷浩史・臨床研修医 菊池 佑)
2.MRIのアーチファクトに惑わされないように(高橋良英)
3.神経内科医の読み方(大原綜合病院 神経内科 斎藤直史)
4.脳外科医の読み方(大原医療センター 脳神経外科 安齋高穂)

ADCT研究会 平成24214日 大原医療センター
機能画像診断 phyziodynamicの可能性と臨床検討課題について 森谷浩史

29回 画像診断の会 平成24227日 本院 旧デイケアセンター 
放射線被曝について 藤井昌美 
脳のMRI 医療センター研修医 菊池 祐 

2回 南東北320CT研究会 平成24323日(金)18:30~ 福島テルサ
AIDRAIDR-3Dの画像特性の違いについて」 仙台厚生病院 後藤光範 
特別講演「320ADCTを用いた動態診断」 森谷浩史

3回 画像診断セミナー 臨床画像と病理画像の対比 「肺」
平成23518日 大原医療センター  地下食堂
臨床画像呈示 森谷浩史・病理画像呈示 病理診断科 内海先生

平成24年度 福島市市民検診講習会 
平成24511()  6時半 保健福祉センター
肺がん検診 森谷浩史。・堀江常満

ADCT研究会 平成2365日 大原医療センター
Phyziodynamics と new Aquilionについて 東芝メディカル

平成24年度 福島市肺癌検診読影研修会 
平成23619日 保健福祉センター 指導 森谷浩史

30回 画像診断の会 平成24625日 ホテルサンルートプラザ福島
「肺がんを疑うX線像」 森谷浩史
「新しい大原綜合病院について」 平子 健理事長

画像診断・病診連携懇話会 
平成24712日(木)午後645分から コラッセふくしま
ミニレクチャー「腹部CT解剖」「3テスラの腰椎MRI
特別講演「脊椎の画像診断 整形外科医の立場から」 佐藤勝彦

4回 画像診断セミナー 前立腺がんの画像診断
平成2497日 大原病院本院会議室
切除例の病理 病理診断科 内海先生 
臨床画像呈示 森谷浩史
エコー・臨床所見 泌尿器科 吉田先生

ADCT研究会 平成24109日 6時半から 医療センター
ミニレクチャー CTの画質評価について 福島医大 放射線部 村上克彦 
320CTの物理的評価 福島医大 放射線部 内沼・矢部
 Phyziodynamics と XelisLungについて 森谷浩史

31回 画像診断の会 平成241015日 大原綜合病院 本院
「胸部単純写真 よろず相談」 森谷浩史・臨床研修医 大槻 歩