2018年2月2日金曜日

肺癌診療の原点

病院の引っ越しのための荷物の整理をしていたところ、故 坪井栄孝先生の「坪井式末梢病巣擦過法」のセットが出てきました。昭和56年に医師になり、坪井病院で肺野末梢の細胞診を教わりました。肺野末梢の目的部位まで到達させるための道具です。私の肺癌診療の原点となった道具です。懐かしい・・・。
当時から、X線写真で見つかる肺癌は大きすぎる。もっと小さながんを見つける努力をしろ。と言っておられました。小型肺がんの検出をおまえのライフテーマとせよと言われ、まさにその道の昇り口を今でもウロチョロしています。

日本医師会長・世界医師会長をおやめになったころ、恐る恐る研究会の特別講演をお願いしたことがありました。平成16年 第30回肺がん診断会です。その時のチラシもでてきました。懐かしい・・・。
小泉政権に負けた・・・。しかし、どちらが正しかったかを決めるのは、将来のわが国の国民だ。といった内容のお話でした。準備した時間が少なく、チラシのタイトルである「先端医療技術と医の倫理」の話にまでは到達しえませんでした。講演前も、講演後も、多くのお弟子さんたちが群がって、嬉しそうでした。懐かしい思い出です。

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