2011年8月31日水曜日

大原綜合病院の移転先

最新のニュースです。
 経営再建を目指し、中心市街地での新病院建設を計画している大原綜合病院(福島市大町)が、現在地から平和通り(国道13号)を挟んだ市水道局跡地を中 心とした上町へ移転を検討していることが30日、関係者への取材で分かった。移転候補地には民有地も含まれており、同病院は今後、地権者と土地の取得に向 けた協議を進めるとみられるが、交渉によっては流動的な面も残されている。
 市水道局の庁舎は3月11日の東日本大震災後、震度5以上の地震に対する耐震性がないことが分かり、同月中に市役所新庁舎東棟に移転した。今後、解体される予定。
 同病院は、水道局跡地が現在地から近く、移転しても入院や通院の患者への影響が少ないことなどを考慮し、周辺も含めて候補地に選定したとみられる。
 同病院は今年2月に企業再生支援機構(東京都)の支援を受けて現在、経営再建に取り組んでいる。現在の病院の老朽化が進んでいるため移転を計画。医療セ ンターなど分散している病院機能を集約し、5年後をめどに新病院建設を目指しており、立地場所が焦点となっていた。
(2011年8月31日 福島民友ニュース)
 いよいよ、再編・統合が明確になってきました。大原病院の長い歴史の中で、この歴史的瞬間へのプロセスを経験できる職員は極めて幸福でしょう。

2011年8月29日月曜日

民主党政治家の耐えられない軽さ

福島民友によれば、
管直人首相:中間貯蔵施設は福島県にお願いせざるを得ない。
佐藤雄平福島県知事:困惑しているっちゅうことだよ、突然で。
細野豪志原発事故担当:(そうしなければ)福島県の除染が滞る。それは、政権与党としては許されない。
などなど、なんだかなあという言葉が並んでいました。

いきなりの管さんの発言で、細野さんが先日言っていたことも反故にされてしまっています。いったい、この人たちには事前調整って言葉はないのでしょうか? 
それにしても、民主党政治家の軽さはなんなのでしょうか?
菅さんが突拍子もないことを言うことは、茶飯事。佐藤知事が困惑ばかりしているのも日常茶飯事。手下たちが、問題発言したり、梯子を外されるのも日常的な風景になりました。細野さんの「政権与党としては」という表現も、本人の責任転嫁意識がありありです。政権与党でなければ関心もないことだといいたいのでしょうか?
記事の見出しの「首相発言に県民反発」「被災町村長ら怒り」という言葉にこそ安心させられます。
民主党政治家たちの当事者意識のなさ・スピード感のなさに辟易しています。

2011年8月28日日曜日

第1回 ADCT研究会

23日、表記研究会にご参加いただきありがとうございました。当日は、東芝さんから、新しい画像技術 AIDR3D の解説があり、たいへん盛り上がりました。今後、臨床評価や基礎検討を継続して行いたいと思っております。
よろしくお願いいたします。

2011年8月27日土曜日

MRIボランティア撮影開始


25日から医療センターのMRIのボランティア撮影を開始しました。たくさんのご応募ありがとうございました。機器の調整と撮影シークエンス決定など行っていますので、通常臨床より長時間かかっています。お付き合いいただきありがとうございます。

2011年8月26日金曜日

ハラスメント研修

8月24日 ハラスメント研修にご参加いただきありがとうございました。エーザイ株式会社の大橋さんから、非常にわかりやすくご講演いただきました。なかなか病院では聞くことのできない貴重なお話が聞けたと思います。会場はほぼ満員でした。参加した方は得をしましたね。
参加者からは、新人採用の際など定期的に行ってはどうかという意見も出されました。
参加できなかった職員向けに当日のビデオ資料を作成中ですのでご活用ください。

2011年8月25日木曜日

3次元画像を用いた診断と説明

以前から3次元画像作成装置を患者の結果説明に用いていましたが、性能向上に伴って様々なことができるようになってきました。現在の装置は、読影レポートの作成はINFINITT PACSを用いています。以前、SYNAPSEで作ってもらったように、結果報告書が地域連携医向けに報告書と臨床情報提供書の2つのフォーマットで紙に印刷できるようにしてもらいました。この方法は、書類作成の事務作業を半減させてくれます。
文書入力は定型文・過去文書・音声入力を取り混ぜて行っています。音声入力は、個人的にライセンスを購入しているAmiVoiceを用いています。この入力方法は快適です。
3次元画像は、INFINITT PACSでも高速に作成することができます。この方法も便利ですが、同じ端末にziostation2をインストールしてありますので、使い慣れたzioから薄切画像を開いて画像作成します。
立体画像や仮想気管支鏡のほか、今回、新しく導入された COPD評価ソフトは非常に役に立っています。レポート作成時にも利用できますが、患者の結果説明前に読み込んでおくと、INFINITT PACSで読影している間に気管支抽出とLAA抽出が完了します。この結果、特に、LAVの割合とLAVを表示した3次元画像は、患者の結果説明の際に非常に役に立ちます。

2011年8月23日火曜日

頸動脈3次元CTA

以前から16列MDCTで頚部血管の3次元CTを撮影していましたが、320列ADCTでは非常にシンプルに適時に撮影できます。図の黒背景が16列CT、白背景が320列CTです。

2011年8月22日月曜日

米沢市 木造アパート2Fの線量

COOPに注文していたポケット線量計が届きましたので生活環境の測定を行っています。
8月13日から14日に米沢市の線量を測ってもらいました。線量は木造アパート屋内で 0.067~0.091 μSv/hでした。
以前から山形県は低値と報道されていますが、確かに低いですね。

2011年8月21日日曜日

全国X線CT技術サミット


第15回全国X線CT技術サミットは8月6日(土),福岡国際会議場で開催されました。
テーマは,「CT innovation-最新医療を支えるCT技術-」。
会では、7月16日に急逝した前・世話人の鈴木憲二氏(前・福島県立医科大学附属病院放射線部技師長,福島県放射線技師会会長)への哀悼の意が表され,追悼ビデオが流されました。
当ブログの記事もビデオの冒頭で紹介していただきました。ビデオ作成に携わった方々に御礼申し上げます。
鈴木さんのことをブログに書いたのは、告別式が終わった夜だったと思います。告別式に行くまで、どうしても、信じられませんでした。
今でも、信じられないのですが・・・。

2011年8月20日土曜日

MRI工事の進捗状況と安全講習会

医療センターMRIが今月末から稼働予定です。8月最終週はテスト撮影を行いながら調整し、来月から臨床撮影の予定です。つきましては、職員向けに、MRI安全講習会を行いますので、ご参加ください。
身の回りの金属を吸着させない・体内金属をチェックする・という原則をもう一度、復習しましょう。
日時:8月29日 17:30
場所:2階講義室(参加者多数の場合は地下会場に変更する場合もあります)


2011年8月19日金曜日

福島の小児被ばく線量:測定しても報告なし

国の原子力災害対策本部は17日、福島第1原発事故を受け、3月下旬に福島県の0~15歳の子ども約1100人に行った甲状腺被ばく検査について、各人に結果を伝える説明会を同県いわき市で開いた。これまでは基準値を超えたかどうかだけが伝えられていた。詳しい結果を知った住民からは、より詳細な調査を求める声が上がった。説明会には検査を受けた子どもや保護者約50人が参加、書面で結果が伝えられた。国の担当者が、原子力安全委員会が示した基準値の毎時0・2マイクロシーベルトを超える子どもがいなかったことや、放射性ヨウ素が甲状腺に与えるリスクを説明。参加したいわき市平の会社員(41)は、11歳の次男と9歳の長女の検査結果の説明を受け「2人とも屋内に避難させて同じように行動していたのに差が出たことが不安だ。詳細な調査をしてほしい」と話した。2011/08/17 21:05 【共同通信】
3月に行った検査結果を8月に通知するという異常なタイムラグです。さまざまな社会的影響をシムレーションした結果、夏休み終了のこの時期にということになったのでしょう。たいへん頭のいい人がどこか遠くで指示しているのだと思います。
国や県が、いくら小児の被曝が心配だなどと言っていても、検査結果を本人のために伝えるつもりはないようです。個人の健康診断結果ですら、まともに報告しないという異常な状態に陥っていることは明白でしょう。SPEEDIの予測値と同様に、今後の福島県民に対する健康調査も、地域や、まして個人を守ることなど想定していないのではないかと懸念されます。
この調査に関して、「県民の健康を見守る」という表現を用いていたメディアもありました。言い得て妙です。あくまでも「見守る」、決して「介入しない」というのが放影研の姿勢と聞いています。 測定はするけれども、報告義務はないという姿勢があるので、今回のようなタイムラグがあっても平気なのでしょう。
しかし、いわきで内部被曝しているのですから、福島市はさらに濃厚ではないかと心配です。

2011年8月13日土曜日

ハラスメント勉強会のお知らせ


画像診断センターでパワハラ・セクハラに関する勉強会を予定しておりましたが、医療センター安全管理部にご相談し、職員に広く周知させていただくことといたしました。ご興味のある方はご参加ください。

日時:平成23年8月24日(水) PM6:00~
場所:大原医療センター 2階 講義室
内容:「ハラスメント研修」
講師:エーザイ株式会社 企業倫理推進部  大橋 寛 氏

近隣地域の勉強会

9月1日 19時 ホテルハマツ(郡山)
肺癌の新しいTNM分類・病期の画像診断
 弘前大学 放射線科 臨床教授 小野修一先生

9月16日 19時 ホテルメトロポリタン仙台
急性大動脈症候群の画像診断
 聖路加国際病院 放射線科 植田琢也 先生

マニアックな勉強会もいかが?

第1回 ADCT研究会
8月23日 18時 大原医療センター 2階 会議室
新しい画質改善技術 AIDR3Dについて

第1回 南東北320列CT研究会
9月30日 18時30分 コラッセふくしま
1.技術的情報提供 逐次近似法
2.320列CTを上手に使いこなそう
 仙台厚生病院 放射線科 中川 学 先生

心臓CTに関する勉強会のご案内


8月30日 火曜日 19時 ホテル辰巳屋 8F
新たな診断機器は心疾患へのアプローチを変えるか
 大原医療センター 副院長 阿部之彦 先生
9月8日 木曜日 18時50分 エルティ
 糖尿病性冠血管病変の画像診断へのアプローチ:320列ADCTを中心に
 大原医療センター 院長代理 石橋敏幸 先生

いよいよ、320列CTの勉強会が目白押しになってきました。
「アプローチ」という言葉が循環器の先生方はお好きのようですね・・・。

2011年8月7日日曜日

池添メモリアルセミナー

8月6日、池添メモリアルセミナー、大阪。
腺癌の病理、
UIPの病理と画像診断、高度画像処理、胸部単純写真の読み方まで受講し、帰りの飛行機へ乗りこみました。アスベスト関連の講演と胸腺腫瘍の講演が聞けませんでしたので、シラバスが充実していて、たいへんありがたいと思いました。
福島行の最終便17:30を大阪空港の待合室で待っているとき聖光学院の試合が流れていました。3点先行され、ワイルドピッチやら打撃妨害などで苦しみながら、1点返したところで、機内へ案内され、そのまま帰路につきました。
福島空港に着き、駐車場から車に乗り、我が家についてはじめて、聖光学院の勝利を知りました。おめでとうございます。

スティグマと風評

8.7 朝日新聞紙面より
保坂世田谷区長「まともな情報が与えられず、責任だけを担わされる自治体」

大野博人
氏「スティグマと風評。スティグマ:傷痕・烙印。一定の根拠が原因となり、土地が嫌悪感を引き起こし地価を下げること。風評が根拠のないうわさに対し、あくまでも根拠のある嫌悪感に対して用いる。現在の原発事故による放射能汚染はスティグマである。」