2015年10月1日木曜日

県南地域の基幹病院医局会にてNPO福島画像診断支援センターの趣旨を説明させていただきました

8月28日、県南地域の基幹病院の医局説明会で当NPOの理念と現在の遠隔読影事業の運営状況について説明させていただきました。

はじめに)
福島県内の医師数の減少ないし偏在により、医師数が確保できず苦しんでいる地域がたくさんあります。
そこで、当NPOは地域の医師の負担軽減を目的として設立しました。
まず、画像診断読影支援を行うことで現場の勤務医の診断業務の軽減に寄与したい。
次に、県内の放射線科医を増やしたい。
全国的・世界的な読影ネットワークもありますが、県内の医療機関がそのシステムを利用すると、県内の放射線科医はますます減少するサイクルに入ってしまう。県内の放射線科医は約30名です。うち、1/3がNPO福島に協力してくれています。地産地消でこの数を維持ないし増やしていきたいのです。
ぜひ、当NPOをご検討ください。

導入のメリット)
導入することで、以下のような、一般的な遠隔読影会社が強調する利点は当然実現できます。
■ 質が高く、判りやすい読影レポートをご提供します。検査症例に合わせて、各専門の読影医が読影レポートを作成し、レポートにはキー画像を添付するなど、判りやすい診断情報を提供します。
■ 読影レポートは可能な限り早くお返しいたします。読影レポートが速やかにお手元に届けられますので、主治医(依頼施設)への素早い診断情報伝達により、総合的医療の質の向上が図れます。
■ 読影は読影用診断モニター(2M以上の専用モニター)にて行っており、常に品質に拘った読影に心掛けています。
■ 依頼施設とのコミュニケーションに注力、県内医療の均てん化に努めています。院内医療スタッフはより各自の専門医療に専心出来ますので、より質の高い医療を患者に提供できる様になります。
■ 装置及び検査領域の専門家が読影しますので、検査依頼科、患者へ質の高い医療情報を提供できます。
■ タイムラグの少ないサポートで、周辺医療機関からの依頼検査を推進でき、地域医療への貢献が図れます。
■ 患者紹介を推進する事で、地域医療連携への貢献が図れ、また患者紹介率の向上も期待できます。

他の遠隔読影サービスとの違い)
以上は、他の会社と変わりばえしない文言ですが 、おなじような文言だからといって読影料などの価格で選択することはお勧めしません。その理由は以下の通りです。
■ 当NPOは不特定多数の読影医が対応する遠隔読影サービスではできないことをします。
■ 勤務施設に無断で、隠れて行う読影は無責任になりやすいと考えていますので、NPO組織としました。
■ 福島県内の専門医が読影します(県内の専門医の約1/3が参加)。
 現在、基幹病院で活躍している現役の読影医が施設内読影と同様に読影します。
 読影医一人一人の責任意識を維持するため、1施設をおよそ3名で担当します。読影内容への質問などにも責任もって回答します。
 読影医の名前・所属を明示することで地域内での顔の見える関係を構築します。
■ 読影医と依頼施設とのやり取りを通して依頼施設の希望を理解することを、信頼関係構築のための重要課題と考えています。
 他の遠隔読影では依頼施設から質問があると、レポートした読影医ではなく、上級医が返答する運用をしている事例がありますが、NPO福島では、その方法では依頼施設と読影医との信頼関係はいつまでたっても醸成しないと考えています。
 スーパーマンではありません。「わからないことはわからない」と言える関係・「次に何をしたらいいか」を一緒に考えられる関係が重要だと思います。


設置費・読影料などについて)
設備費用と読影医へのフィーを下げる価格競争には加わりません。
読影料が極端に安い遠隔読影は読影の質を担保できないからです。その理由は、
■ どうしても読影数をふやさなければ維持できないため、読影医の負担を増加させてしまう。
■ 少しでも安い労働力を確保するための、さまざまな方策が練られる。
これらは、質の高い画像診断を提供したいと考える当NPOの理念に反します。

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