マンガショップという出版社があります。絶版になった懐かしいマンガを復刻している会社です。大手出版社からすでに単行本化されているマンガも、実は一部のセレクトされた部分だけが公表されている場合があります。以下、ホームページでのご挨拶です。
お宝マンガ発掘宣言
世界に誇る日本のマンガ産業は、毎月膨大な数の新作を書店に送り出す一方、同じ数
の単行本が入れ違いに棚から姿を消し、そのまま絶版や入手不可の状態に追い込まれ
ていくのが現実です。そうした中で埋もれてゆく名作を読もうと思えば、元の定価の
何倍ものお金を出し、マンガ専門の古書店やネットオークションで手に入れるしかあ
りません。
同じように昭和50年以前に発刊されたお宝といわれる名作マンガも、思う存分読ん
で楽しめるのは、高価なオリジナル本を購入できる一部の限られたマニアだけです。
マンガショップは出版社の都合で絶版になったり、歴史の中に埋もれた名作を探しだ
し、一般のマンガファンの手に取り戻すべく努力したいと考えています。
絶版や入手不可のレッテルを貼られた作品、原稿が傷ついて復刊が難しい作品、さら
には原稿さえなく刷り物から復元しなければならない作品――。ときには修復がうま
くいかず、あまり状態のよくない本に仕上がるかも知れません。
しかし、マンガショップは幻の名作のままにしておくよりは、実際に手にとって読め
る生きた名作にすることを最優先にしたいと思います。マンガの出版全体から見れ
ば、本当に微力ではありますが、誠意を持ってマンガファンのため努力していく所存
です。
マンガショップ一同
先日、エイトマンとウルフガイを購入しました。 エイトマンは連載当時(小学生低学年の時だと思いますが)、少年マガジンで拳銃型のレーザー光線武器の話があったのに、のちの単行本には収録されていませんでした。サングラスをかけたクールビューティの女性科学者とエイトマンの戦いです。今回、半世紀ぶりにお目にかかりました。連載当時の扉絵付きですので、好きな人にはたまらないでしょうね。当時はお小遣いがなくて毎号は読めませんでした。
ウルフガイは坂口尚の作風がモダンで、ファッション誌のイラストのようなタッチが大人びてイカシテいました。のちに早川文庫から発刊された平井和正の原作本で狼の怨歌以降の話も読んでいましたが、今回、初めて怨歌のマンガ版を読みました。平井和正って、医師や科学者が嫌いなんですね。エイトマン自体もそうですが、作った装置、卓越した力が制御不能となるようなマッドサイエンティストばっかりですね。しかも、国家が絡むんですね。
エイトマンは小型原子炉で機能しているロボットですが、冷却材を補充しないと制御不能になるという設定です、平井和正という作家は50年前から繰り返して科学技術の二面性をテーマにしていました。
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