『希望の国』(きぼうのくに)、2012年10月20日公開日本映画。
第67回毎日映画コンクール(2012年)男優主演賞 - 夏八木勲。2012年映画芸術日本映画ワーストテン第1位。賛否の分かれる映画です。
まるでドキュメンタリー映画のように、あの時の福島原発事故の状況と被災地の雰囲気や心情を描き切ったと思います。暗く陰気な映画ですが、こんな映画が震災の翌年に作られていたことに敬意を表します。何も知らされずに右往左往し、ただ、規制だけが声高に制定され、しかもその基準値が揺れ動くなど、エビデンスが不確かなまま住民に多大なる犠牲を強いてきた実態が、地元のか弱い住民の視点から描かれています。オリバーストーン的な告発感を感じる映画ですが、あの当時の被災者の心情の記録として価値のある作品だと思います。
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