平日の昼間のプログラムが主体だったので、休日分しか視聴できないと思っていた。しかし、その休日もRSNAとECRの準備でほぼ余裕なし。読影業務も終わっていない分を夜間や休日に行っており、この会議を視聴する時間はありませんでした。
ちょうど秋の放射線学会のオンデマンド配信時期にも重なっており、こちらも含めて視聴する時間は皆無。
しかし、メールで見逃し配信の案内が届き、すべてのプログラムをユーチューブで視聴できました。基本的に「ながら視聴」でしたが、それぞれのプログラムがインパクトがありました。
10・9
主催者挨拶 中村 史郎 朝日新聞社代表取締役社長
SDGsに取り組む 来賓挨拶【ビデオメッセージ】
メリッサ・フレミング 国連グローバル・コミュニケーション担当事務次長
SDGsに取り組む 東京が目指す持続可能な未来~クールビズ、そしてグリーンビズへ~【ビデオ上映】
小池 百合子 東京都知事
東京都は、持続可能な都市づくりに貢献するESG投資やサステナブルファイナンスの普及、さらに本分野における東京のプレゼンスの向上等を目的として、サステナブルファイナンスに関連したイベントを集中して用意したスペシャルウィークを9月30日より10月6日まで開催します。
14:00 - 16:00 知の巨人たちと読み解く世界
「世界の知」と探るAI新時代【第1部】 AIからの挑戦状~知性・創造とはなにか
言語を操る(かに見える)AIとの遭遇により、ヒトが独占してきた知性・創造とはそもそもなにかが問われている。既知の情報の収集整理と展開が得意なAIのおかげで生産性の向上が期待される。半面、AIをつかさどるアルゴリズムの作り手によって社会が意図的に操作され得るのではという懸念もある。AIについて、得意な分野と限界、メリットとデメリットなどを十分論じるとともに、知性・創造とは何か、人間とその主体性や自由、科学技術、文明について、参加者に深く考えるきっかけを提供する。
メレディス・ウィテカー シグナル社長
安宅 和人 慶應義塾大学環境情報学部教授/LINEヤフー株式会社 シニアストラテジスト
手塚 眞 ヴィジュアリスト
コーディネーター
長野 智子 キャスター/ジャーナリスト
ユーザとして道具と捉える視点と制作者の利権が埋め込まれているという視点が明快に語られました。
10・9
西洋支配の終わり 世界と日本の姿を予言する
エマニュエル・トッド氏は、人口統計に基づいた独自の視点で社会を分析し、ソ連崩壊やリーマンショック、英国のEU離脱などを「予言」してきた。「予言者」とも呼ばれた彼が、ウクライナ戦争が長期化する今、西欧の民主主義陣営の行く末や国際社会のパワーバランス、日本が置かれる立場などを見通す。 (10月9日13:00~12日23:59の間、視聴できます。60分の番組です。)
エマニュエル・トッド 人類学者/歴史学者
聞き手
渡辺 志帆 朝日新聞GLOBE+副編集長
リベラリズムへの希望~世界を再構築するために
1992年出版の「歴史の終わり」で、自由民主主義の「勝利」を論じ、冷戦後の世界に大きな反響を巻き起こしたフランシス・フクヤマ氏。しかし約30年がたった2023年、冷戦後の国際秩序は様々な挑戦を受けている。自由民主主義の国々の内部でも分断が進み、法の支配が脅かされている。 自由とは何か、リベラルとは何かが問われる中、長く国際政治を見つめてきた世界的論客が、自由と民主主義が調和したよりよい世界を築く手がかりについて語る。 (10月9日13:00~12日23:59の間、視聴できます。60分の番組です。)
フランシス・フクヤマ 政治学者
聞き手
青山 直篤 朝日新聞国際報道部次長
「第3の言葉」をさぐる~未来を共有するために
マルクス・ガブリエルさんは、私たちは、普遍的な道徳的価値観を持っているという。だがときに、「彼らと我々」との差異を強調するストーリーが生まれ、相手を非人間化し始める。テクノロジーが分断の動きをさらに強めていると、警鐘を鳴らす。では、どうすれば私たちは普遍的な価値観に目を向けることができるのか。マルクス・ガブリエルさんの思索を語ってもらう。 (10月9日13:00~12日23:59の間、視聴できます。60分の番組です。)
マルクス・ガブリエル 哲学者
聞き手
宮地 ゆう 朝日新聞GLOBE副編集長
資本主義社会と中国・ロシアとの関係、その相違と類似を興味深く聞きました。
10・10
髪に向き合い55年 「人生100年時代」への航跡
アデランスは1968年に創業し、世界の毛髪に悩む人々に向き合い、笑顔を届ける為、邁進して参りました。現在は毛髪事業の他、美容事業、ヘルスケア事業、医療事業をドメインとし、ウェルネスカンパニーとして、世界展開しております。「人生100年時代」の今、世界の皆様のウェルビーイングの為、邁進して参ります。【ビデオ上映】
津村 佳宏 株式会社アデランス 代表取締役 社長 グループCEO
髪というキーワードで様々な事業を展開しています。
地球に異変 行動したい、でもどうすれば!?
6、7月の世界平均気温は観測史上最高となり、日本だけでなく世界各地で記録的な猛暑となりました。このまま地球温暖化が進めば、今以上に洪水の頻発や熱中症患者の増加、農作物の不作などに見舞われ、身近な生活や経済が受ける影響は甚大になります。海や陸の氷河が溶け始めています。海面上昇が進めば、日本の沿岸部への影響も深刻です。人間活動が「地球沸騰化」に影響を与えていることは疑いの余地がありません。破滅的危機を前に、私たちはどう行動すればいいのでしょうか。一人ひとりにできる具体的な行動について、「先達」を招いて考えます。
市川 團十郎 歌舞伎俳優
平田 仁子 一般社団法人Climate Integrate代表理事/千葉商科大学サイエンスアカデミー客員教授
ジェームズ・ミニー フェアトレードカンパニー株式会社 代表取締役社長/ピープルツリー共同創設者
コーディネーター
関根 慎一 朝日新聞くらし報道部記者
実際に行動している人たちの具体的な言葉です。
ポスト・コロナの都市と空間、人のかたち
都市や建築は人が集まることを前提としていましたが、コロナによってその前提が崩れました。IT技術も飛躍的に進み、人の集まる意味が問い直されました。コロナ禍の約3年間は、アートやエンタメの存在意義が問い直される時間でもありました。 今年、コロナによる行動制限が緩和され、人は再び密集して大きな声を発するようになり、「リモート」からの揺り戻しも起きたように見えます。 しかし、コロナによって変わったものは確実にありました。 対談を通じて、コロナが変えたものの先にある私たちの社会、生活、新しい生き方などについて考えていきます。
隈 研吾 建築家
安藤 桃子 映画監督
コーディネーター
大西 若人 朝日新聞編集委員
都市に対する田舎の役割と魅力、底しれないパワーを感じます。
10・11
自然と人とでひらく 和食の可能性
豊かな森と水、その恵みが注ぎ込む広い海。列島の暮らしが、日本の多様な食の世界をつくりあげてきました。四季の新鮮な野菜、発酵食品の深い味わいなどは、自然と人との共作ともいえます。ただし環境と社会の急激な変化は、この幸せを「あるがまま」では次世代に手渡すことを許しません。「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年、伝統のなかにある意味や価値を自分の目で見直し、日々の行動につなげていきませんか。地に足をつけ、広い視野で活動する現代の専門家とともに、和食の可能性を探ります。
山田 早輝子 株式会社 FOOD LOSS BANK 代表取締役/国際ガストロノミー学会日本代表
佐藤 祐輔 新政酒造株式会社 代表取締役
林 亮平 てのしま店主
コーディネーター
長沢 美津子 朝日新聞編集委員
食と伝統、伝統どおりに作ってみること。
スタートアップという選択肢
グローバル化が進み、多様な価値観を取り込みながら変化する現代社会。複雑化した社会課題に、機動的にビジネスで挑むなら、新しい技術や独創的なアイデアをもとに会社をつくる「スタートアップ」という選択肢がある。成功までは多難な道。でも、きっとやりがいはひとしお。気鋭の起業家たちが抱いた志や、その歩みを聞きながら、この国の産業に新たな活力を生む息吹の育て方を考える。
落合 陽一 筑波大学准教授/ピクシーダストテクノロジーズCEO
米良 はるか READYFOR株式会社 代表取締役CEO
上野山 勝也 株式会社PKSHA Technology代表取締役
コーディネーター
和気 真也 朝日新聞経済部記者
これは、今回の地球会議の白眉でしょう。落合さんの発言は突拍子もない即興的な暴言のようで、実は的をえているようにも感じさせます。そのパフォーマンスが面白かった。
地球沸騰?!~1.5度上昇の世界 私たちはどう生きるか
「地球沸騰化」の時代に突入した。この夏、世界の平均気温は観測史上最高を記録した。熱波による死亡者や熱中症が相次ぎ、洪水や干ばつ、山火事が頻発した。ウクライナ戦争の影響もあり、エネルギーや食料に対する危機感も急激に高まっている。温暖化はすでに臨界点を超えたのか。これから、いったいどこまで進むのか。いまの経済システムの先に危機を回避する道はあるのか。世界を変えるには、何が必要か。そして何ができるのか。希代の科学者と哲学者、若者が、科学や倫理、希望について語り合う。未来への光明は見いだせるか。
江守 正多 東京大学未来ビジョン研究センター教授/国立環境研究所上級主席研究員
斎藤 幸平 東京大学大学院総合文化研究科准教授
中村 涼夏 鹿児島大学水産学部4年生/record1.5共同代表
コーディネーター
石井 徹 朝日新聞編集委員
人新世の概念が何を訴えているのかがよくわかりました。責任を自覚しない無関心な人間、カーボンニュートラルも東電原発事故による地球規模への汚染の撹拌なども、根っこが繋がっているように感じます。
10・12
もう語学はいらない? AI翻訳が変える世界
AI(人工知能)を使った翻訳技術の飛躍的な進歩で、言葉の壁がなくなる日も近い。スマートフォンをかざせば、文字が瞬時に別の言語に切り替わる。AI翻訳と画像や音声認識技術の融合が進み、私たちは外国語を学ばなくてもよくなるのか。外国語教育も大きく変わろうとしている。最先端のAI翻訳サービスを展開している、ドイツの「DeepL」の創業者、ヤロスワフ・クテロフスキーCEOと、AI翻訳を駆使しながら取材をしている朝日新聞海外支局の特派員らが、AI翻訳が変える世界について語り合う。
ヤロスワフ・クテロフスキー DeepL創業者兼CEO
玉川 透 朝日新聞ヨーロッパ総局員
コーディネーター
西村 大輔 朝日新聞GLOBE編集長
とにかく使ってみたいと思わせる楽しいシンポジウムでした。