オウム真理教の内部で長期間取材を続けて、内部から社会が信者たちとどのように接触するか、その様子を描いたドキュメンタリー。
教団を悪と決めつけるメディアの対応。教団の青年を取り囲んで論破するおじさん記者たち。みんなが言っているから、みんなで渡れば怖くない的な判断で、みんなでイシツブテを投げるさまが描かれます。一般の人たちにも、信者たちを犯罪集団として罵倒する人や、近隣で長く生活するうちに世間話をする関係になる人など、様々な対応があります。
善悪は別にしてみると、多くの一般の人たちが集団として暴徒化しているような様相です。この先導者はメディアですが、メディアにはその自覚は皆無です。波風が立ちように報道すれば終わりです。一時の視聴率や販売部数を稼げれば終わりです。
渉外担当の若い信者を通して、周囲の接触が描かれますが、とにかく酷い接触です。罵倒したり、煽てたり、脅しすかしの連発です。挑発して、何か使えそうな発言や反応を引き出そうとする。警官に至っては、自分で転倒しておいて、他の警官と口裏を合わせて、公務執行妨害で若者ひとりを逮捕する場面も描かれます。
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