2019年4月28日日曜日

江戸絵画ミラクルワールド 奇想の系譜展

江戸絵画ミラクルワールド 奇想の系譜展。
もはや一般的になった伊藤若冲をはじめとして、極端なデフォルメ、どぎつい色彩、異種のテクニックの寄せ集めなど、宗教や社会制度の制約から弾け出した自由な発想が楽しめました。
中学・高校の美術教科書では目にしたことがないような絵画が並んでいます。
さて、私たちが小学校から高校まで学んだ美術とはいったい何だったのでしょう? 美術史とは、誰がどのような視点で集め、あるいは残し、それが如何なる意図で解釈され、分類整理されたのでしょうか? 現在のように情報が流通しない時代に全体像を俯瞰することが如何に行われたのか、そのプロセス自体をとても興味深く感じました。
わが国の、たかが江戸時代だけでもこのような亜流・傍流が存在するのですから、各国・各地域・さまざまの時代に日に当たらずに存在している「ミラクル」がまだまだありそうです。

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