2021年3月13日土曜日

NHKスペシャル 無人の町の“じじい部隊”

2014年に放送されたNHKスペシャルを震災10年ということで連続して再放送している。
NHKスペシャル 無人の町の“じじい部隊”は、福島原発事故後の帰還困難区域でテレビカメラが長期にわたって取材したドキュメント番組である。福島県大熊町で、退職した町役場職員6人の、自称“じじい部隊”が、将来の住民帰還がにむけて「無人の町」の留守を守り、町の復興・帰還計画をけん引する活動を続けていた。番組では、四季を通じてこの“じじい部隊”の活動を追うことで、帰還困難区域の現実の問題と矛盾・不条理を明確に伝えている。一人一人の国民の声など聞き入れていたら国は動けないであろうが、それでは何人の声なら聴いてもらえるのか? 東北の声だから聴いてもらえないのか? この地で頑張っている“じじい部隊”は、まるで置き去りにされて、環境の汚染を知らされることなく野生化していく動物たちのように見える。先日、広大な中間貯蔵施設を見てきたばかりだったので、身につまされる思いがした。このドキュメンタリー映像には、映像でなければ表現できない深いメッセージが詰まっているように感じる。

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