2024年8月18日日曜日

こいしいたべもの

「干狩りでアースする」という表現がいいなあと思いました。
森下典子 エッセイ「こいしいたべもの」文春文庫の一節です。さらりと読めるエッセイ集です。食べ物から思い出される若い頃・子供の頃の記憶を書いていますが、その根底は「親や祖母から愛されていたことに気づく」という、わが国の昭和(戦後の)の家族システムの良さ、その懐の深さのようです。
きれいな挿絵も筆者が書いたものです。丁寧にねられた文章と同じく、丁寧でやさしい挿絵です。

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