第128回 福島呼吸器疾患研究会
日 時;平成27年11月13日(金)18:30~
場 所;福島県医師会館 1階 大会議室○学術情報 中外製薬株式会社 タミフル情報
○症例報告
司会:済生会福島総合病院 呼吸器科 勝浦 豊 先生
大原綜合病院 臨床研修医 箱崎元晴先生
済生会福島総合病院 呼吸器科 石井先生
福島県立医科大学 呼吸器内科 金澤先生
○特別講演
司会:大原綜合病院 画像診断センター センター長 森谷 浩史 先生
「 肺癌CT 検診の観察研究としての概要と発見された肺結節の経過観察 」
国立がん研究センター、がん予防検診研究センター検診部 外来研究員
総合東京病院 呼吸器内科 柿沼龍太郎先生
柿沼先生には膨大な前向き研究のデータ解析から明らかになりつつある、微小肺癌の自然歴を明解にご説明いただきました。今後のガイドラインの微調整に反映されるであろう内容にも触れていただき、参加者にとっては目の前の診療に直ちに役立つ貴重なご講演でした。
会の終了後、発表した箱崎先生たちと柿沼先生を囲んで小紋でささやかな慰労会を行いました。
15000人ほどの登録、 3万件のCT 検診を行った。5年後に再度検査を受けることになっている。
5mm以下のGGO を961個検出し、5mm 以下の結節をフォローアップし、外来で追跡しました。経過観察の結果、4例の 進行adenocarcinomaが検出されています。
AIS は3cm 以下です。MIA は3cm 以下です。浸潤の大きさは5mm 以下です。それ以上のものは invasive adenocarcinomaです。
線量は15mAs とした。 IR-で5-10mAs 、IR+で5mAs 、HRCT は150mAs 1mm で、最近では100mAs以下で行う。
非喫煙者の経年検診は3年後でよいか?
GGOの体積の変化・濃度の変化・変動型によって経過予測が可能かもしれない。
pure GGO ・hetero GGO ・part solid から1%浸潤癌発生。7割は手術をしていない。Solidが3mm を超えないものは2年間の経過観察でも良いかもしれない。 part solid は6ヶ月後の経過観察が必要である。
2013年Fleishner Society :体積 CT値 solid の評価。1mm厚CTが必要。
15mm 以上20mm 程度のpure GGO の場合1年ごとの経過観察が必要。hetero
GGO も1年ごとの経過観察。 pure GGO に準じる。 part solid 3~5mm までは許容される。半年ごとのフォローアップが必要。その後、1年ごとでよい。
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