あの声はトラウマになっています。
当時直ちに健康に影響は無いと言っていた行政はそれぞれ情報を知った上で言っていたのか。知らないままに命令通りにしゃべっていただけなのか。あるいは知っていても虚偽の説明をしていたのか。
当時の福島県の議員の記事を読んでいると、知っていたがパニックになることを恐れていたと話しています。当時、情報を知りえた者の家族が人知れず避難していたという様々な憶測とうわさを後になってたくさん聞かされました。自分は残るが家族は逃がす。一般の県民にはパニックを防ぐために明らかにしない。そういう人たちに連絡が取れなくなっていたことは事実です。
東京電力内では当事者はこの事態を当初から予測し、かつそれに対する対応をとっていたことが明らかであり、それらの対応の状況をそのまま公表してはならないと言う意思がどこかのレベルで発動されたものと思います。
2年前に飯舘村で講演を頼まれ訪れた際に使用した体育館がまさに住民が避難していた場所であり、前日に行政が来て安全だと言う話をした次の日にマスコミから危険区域と報道された場所だと教えてもらいました。やるせなさを感じました。
あの状況で情報の錯綜はやむおえなかったにせよ、より健康へのリスクの高い現場対応が優先されるべきだったと思います。「直ちに影響はない」といっておいて、一部の情報を持つ者の避難を看過していたとは思いたくありません。
後回しにされていた、特に原発設置地域以外の「現場」に対しては極めて冷たい対応だったと思います。
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