2025年8月21日木曜日

『ゴールド・ボーイ』

『ゴールド・ボーイ』は、2024年3月8日公開の日本映画。監督は金子修介、主演は岡田将生。
『バッド・キッズ 隠秘之罪(中国語版)』のタイトルでドラマ化もされた中国の作家・紫金陳(ズー・ジンチェン)の小説『悪童たち』(原題:『坏小孩』。早川書房)を、沖縄県に舞台を移して映画化したクライム・サスペンス。
金子監督の映画では、ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年)、ガメラ2 レギオン襲来(1996年)、ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)、あずみ2 Death or Love(2005年)、デスノート(2006年)、デスノート the Last name(2006年)など、いずれもテンポの良いサスペンスを楽しめました。
この映画も面白い。殺人犯の男と3人の子どもたちとの攻防が繰り広げられるサスペンス。子供対大人の知恵比べ。昨年、「バッド・キッズ 隠秘之罪」を見ていましたので、岡田将生があの役をやるのか?と期待していました。舞台を沖縄にしたことも既視感なく、よかった。あの話をコンパクトに2時間に凝縮したことに脱帽します。雰囲気的には後半はデスノート的。
2020年に中国で映像化された「バッド・キッズ 隠秘之罪」は全12回のTVシリーズとして配信されました。同じく紫金陳の小説を原作とした前作「バーニング・アイス -無証之罪-」で主人公の熱血刑事を演じたチン・ハオが、本作では殺人事件の犯人に扮し、「完全犯罪のはずだった」平凡な男が連鎖的に犯罪を繰り返せざるを得なくなっていくさまを、半ばコメディか?と思えるように演じていました。さて、岡田将生はというと、常に冷静で残虐な犯人像を好演、繊細でありながら、しかし、突然感情を爆発させる異常性がはまり役でした。数学コンクール:ゴールド賞対シルバー賞。子供対大人。親ガチャによる格差状況からジャンプしたい、親ガチャ運命を変えたいという思いの戦いに収束していきます。

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