2024年5月9日木曜日

季節のない街

宮藤官九郎のドラマを毎週見ています。どですかでんと元ネタは同じ。
原作 山本周五郎 季節のない街 (新潮文庫) 文庫 – 2019/6/26 誰もがその日の暮らしに追われる貧しい街で、弱さや狡さを隠せずに生きる個性豊かな住人たちの悲喜を紡いだ「人生派・山本周五郎」の不朽の名作。
【目次】
街へゆく電車
僕のワイフ
半助と猫
親おもい
牧歌調
プールのある家
箱入り女房
枯れた木
ビスマルクいわく
とうちゃん
がんもどき
ちょろ
肇くんと光子
倹約について
たんばさん
文庫版 著者の言葉 「ここには時限もなく地理的限定もない」ということを記しておきたい。それは年代も場所も一定ではないのである。ではなぜこの「街」という設定をしたかというと、年代も場所も違い、社会状態も違う条件でありながら、ここに登場する人たちや、その人たちの経験する悲喜劇に、きわめて普遍的な相似性があるからであった。(文庫版巻末「あとがき」)
企画・監督・脚本:宮藤官九郎。設定を震災後の仮設住宅にして、原作の話を当てはめた落語の小話集のようなショートストーリーです。毎週、楽しみにしています。ただ、ベースが現代の震災後の漁村の復興の話なので、ストーリーの大きな方向が明らかになってくるのかもしれません。
山本周五郎(1903-1967) 山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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