10年ほど前、福島市の中心、盆地の真ん中の信夫山の西側で山火事があり、ずいぶん消火に手間取っていたことがあった。福島駅西口から自宅へ向かう途中、ちょうど正面に山の斜面が見える角度になるのだが、いまでも惨たらしい焼け跡が明瞭である。焼けた範囲は、山全体から見れば、わずかであるが、10年たっても傷跡が消えない。わずかな山火事でも一度自然を破壊してしまうと、これほど傷が深い。いったい東京電力の原発事故の傷痕はいつまで残るのだろうか? 少なくとも、今生きている住民がきれいに快癒した県土を見ることはないであろう。
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