東京電力が公開したテレビ会議映像の中に、観測された放射線量から健康に被害が出る心配はないと広報するよう、福島県の佐藤知事から求められたとするやり取りがあったことがわかった。
福島第1原発3号機が爆発した2011年3月14日のテレビ会議映像には、東電の報告者が福島県庁、具体的には県知事から、観測された放射線量から健康に被害が出る心配はないという文言を入れてほしいという話があったとするやり取りがあった。
このやり取りから、40分後に行われた東電の記者会見では、「健康に被害が出るようなことはない」という表現が使われていた。
会見で、福島県は「(東電に)テレビ会議における発言の背景や経緯の詳細について、しっかり調査をして、報告してもらうように求めていきたい」としている。
また、福島県の担当者は「要請を行った事実を現時点で確認できない」とコメントしている。
(08/10 00:47 福島テレビ)
東電報道文 「知事要請の事実はない」 福島県が見解
県によると、佐藤知事や県災害対策本部の職員に確認した結果、知事に発言の記憶がなく、職員も知事から発言を聞いた記憶が欠如している上、文書記録も残っていないという。
2012年08月10日金曜日 河北新報
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