2018年10月24日水曜日

『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』

1999年公開。007シリーズ第19作。日本での公開は2000年2月5日。 ECR2000に参加した際の機内映画で上映していた。造影剤メーカからECR2000の報告エッセイの依頼を受けた際に、機内で見た本作の印象を書いた。
当時、4列のMDCTが開発され、各社が一斉に臨床的有用性をアピールした。われわれもいくつかの臨床評価を報告した。映画の題名をお借りして、エッセイの結論を、The 4-row MDCT Is Not Enough for Me とした。その後のMDCTの発展は天井知らずである。
映画のストーリーは やや複雑である。敵が明確でなく、また、犯罪の目的が明確でない。冷戦の終結後、明確な敵を失ったスパイスリラー映画はテロリストや内部の犯罪者を敵とせざるを得なくなった。本作は、まさに身内に敵を設定した作品である。内部の、しかも「感情的」な反抗や反発がベースにあるような「甘え」に対して、ボンドが女を撃ち殺せるのか?というのが本作品のテーマでしょうか?

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