NHK TVシンポジウム ~司馬遼太郎『梟の城』 現代へのメッセージ~
23回目を迎えた司馬遼太郎記念財団主催の「菜の花忌シンポジウム」。今年のテーマ「梟の城」は1960年、司馬が新聞記者時代に執筆した原点とも言える作品とのこと。パネリストとして磯田道史さん(国際日本文化研究センター准教授)、佐藤優さん(作家・元外務省主任分析官)、澤田瞳子さん(作家)、安部龍太郎さん(作家) などが、作品の魅力と、そこに込められたメッセージを語った。権力におもねることなく、自らの生きざまを貫く忍者に、当時、新聞記者であった自分の姿を重ね合わせていたのではないかという。
「ビジネスエリートの新論語」 (文春新書) 新書 – 2016/12/9 司馬 遼太郎
昭和30年、産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名である福田定一名で刊行した“幻の新書”が完全版として復刻刊行されています。昭和30年、1955年であるので、「梟の城」刊行の5年前。刊行時のタイトルは『名言随筆サラリーマン ユーモア新論語』でした。タイトルをビジネスエリートと言い換えてありますが、いわゆるサラリーマン読本。ここには当時のサラリーマン精神が満載しています。サラリーマン=サムライ気質の気概と悲哀そして諦観のリアルさが伝わってきます。
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