「俺たちに明日はない」や「明日に向かって撃て」みたいなお話でした。大正時代は、なかなかドラマになることがない時代のため、基礎知識が少なく、とても新鮮でした。関東大震災1923年(大正12年)後の時代です。「俺たちに明日はない」は、1930年代前半にアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返したボニーとクライド(Bonnie and Clyde)のカップルのお話。「明日に向かって撃て」は1890年代の西部で銀行強盗を繰り返すブッチ・キャシディ とサンダンス・キッド の二人組のお話。
映画で描かれるギロチン社や退役軍人と自警団などが、ここまで主義や理念がなかったとは思えませんが、 そもそも基礎知識がなかったため、勉強になりました。
若者たちの反体制意識が暴力へ繋がっていく姿は「けんかえれえじい」(における北一輝との遭遇)、数多くの若松孝二映画に描かれていますが、本作では革命云々と唱える男たちのエゴに翻弄されながらも、踏まれても、踏まれても、決して踏みつぶされることのない女たちのしぶとさこそ主題であると感じました。
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