2020年6月29日月曜日

グエムル -漢江の怪物-

『グエムル -漢江の怪物-』(2006)ソウルを流れる漢江に突如謎の巨大怪物が出現し、人々を次々に襲う。グロテスクで獰猛な怪物の造形が秀逸。10年以上前の映画であるが、今見ても古さを感じさせない。パニック映画というよりも、想定を超えた事態が起きた時の国家や人々のドタバタ騒ぎを滑稽に描いており、シンゴジラの先を行く作品である。
家族が多大の犠牲を払いながら娘を救おうと奔走する姿には拉致問題が、政府のバックに明確にそびえたつ米国の存在、そしてSARS問題など、戯画化されたドラマの背景に多くの現実があることを感じさせる。
今見ると、公開当時とはまた違った印象があった。

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