コロナ禍の中で室内でのペット動物の需要が増加していると言う。一旦、ペットを飼うと旅行や出張に出かけづらくなるものだが、現在のコロナ禍では、そのような懸念は足かせになっていないようである。
ソニーがアイボというロボット犬を販売するごとに予約が殺到し、完売していたという、かつての状況を思い出した。ロボットであれば留守にするときには、電源オフにしたり、留守番ロボットとして機能させたりができるので、アフターコロナにおいても、より現実的である。
かつてスタンリーキューブリックが「2001年宇宙の旅」で描いた人類の進化は、原人が道具を得る、道具が人類を超える、時間・肉体のない世界、であった。きわめて先駆的に現在の状況を予感し得ていたと思う。彼が構想し、結果的にスティーブンスピルバーグが映画化したAIは子供型ロボットの憂鬱を描いた、鉄腕アトムみたいなお話である。少年型ロボットは子供のいない夫婦の愛玩用に作られ、脇役で登場するジュードロウ演じるジゴロ・ジョーはセックスロボットとして作られた。スピルバーグは子役を主役にしたピノキオやオズの魔法使いのようなストーリーに描いたが、もしキューブリックだったらジゴロ・ジョーあるいは別の女性型ロボットを主役にしたエクスマキナのような成人向けストーリーにしたのではないかと想像している。
室内ペット需要増のニュースから、巣ごもり愛玩用のアイボ、ウイルスフリーの大人用ロボットまで、想像してみた。
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