2021年7月9日金曜日

ブラッドレイン 第1作から第3作

意味もなく血しぶきが飛ぶ、こういうB級ジャンク映画ははっきり言って好きです。主役が女性である理由も特にないわけですが、古来、吸血鬼に血を吸われるのは女性ですので、その反撃の意味を込めてのスーパーヒロインでしょう。さらに混血が彼女を強くしているという、進化論的に淘汰された者という設定です。第1作目の「ブラッドレイン」は2006年度ラジー賞にノミネートされました。ラジー賞(Razzies)は、正しくはゴールデンラズベリー賞(Golden Raspberry Award)といいます。毎年、アカデミー賞授賞式の前夜にその年の「最低」の映画を選んで表彰するものです。最低作品賞 、最低主演女優賞:クリスタナ・ローケン、最低監督賞:ウーヴェ・ボルなど多くの関係者がノミネート されています。B級映画のお手本のような栄光の映画です。
ターミネータ3のクリスタナ・ローケンが主役というだけでOK、みたいな映画ですが、ベンキングズレーやウドキアなど一流の役者もそろっています。第2作目の「ブラッドレインII デリバランス」はトランシルバニアから、いきなり西部へ舞台を移し、ビリーザキッドと戦います。主役はナターシャ・マルテという女優に代わっています。この女優は男性陣の中にあって小柄すぎて貧相に見えます。薄汚く、弱く、頭が悪そうで、いいところが全くないヒロインでした。ストーリーも盛り上がらず、ラジー賞にすら無視されています。鉄道が絡み、「ウエスタン」のパクリのような音楽の使い方でした。第3作の「ブラッドレイン 血塗られた第三帝国」はナチスドイツと戦う話で、雰囲気的には吸血鬼の血が馴染む背景設定です。強力なヒーロー・ヒロインがいれば、それに対する悪が生まれるという、ヒーロー物の一つのお約束展開となっています。冒頭、カッコつける割に弱いレイン役はナターシャ・マルテです。

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