2022年10月1日土曜日

「未来惑星ザルドス」

約50年ぶりの再公開が決定!

11月4日、ショーン・コネリー主演のSF映画「未来惑星ザルドス」が50年ぶりに再公開されるそうです。実は、先月、何気なく観たくなって書棚のDVDを探し出していたばかりでしたので、運命的なものを感じてしまいました。
「脱出」のジョン・ブアマンが監督した1974年製作の映画です。「脱出」も面白かったですね。非常にシンプルなストーリーで、日常生活から開放されようとしたレクレーションのちょっと裏側の出来事にゾッとさせられました。
「ザルドス」の舞台は人類が不老不死の社会を実現した2293年という完全な非日常です。特権階級の永遠人(エターナルズ)が住む外界から隔絶された透明ドーム(ボルテックス)。荒廃した外界に棲む獣人(ブルータルズ)。そして、その人口調整をするための撲滅戦士(エクスターミネーターズ)。空飛ぶ巨大神像ザルドスがそのすべてを支配する世界。ブアマン監督の創造した未来戯画が「2001年宇宙の旅」のジェフリー・アンスワース撮影により映像化されています
極めてインパクトのある空飛ぶ巨大神像の造形はカール・マルクスを模したとも言われていました。「赤死病の仮面」の城塞が映画のモチーフと思いますが、エクスターミネーターズによる集団的誘導など現在のコロナ禍での世界規模の混乱を予言していたようにも思えます。チラシの画像で見てもわかるように、映画館の大きなスクリーンにこそフィットする映画です。

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