2023年6月24日土曜日

グッドモーニングショー!

逆恨みの事件に巻き込まれるお茶目な男性キャスターの話ですが、前半の犯人のTVキャスタに対する反感の言動は面白かった。でも、後半、逆恨みであったことが明らかになってからはつまらない二時間ドラマ。以前、一家でファンだったTVキャスタを思い出しました。
そのキャスターの大ファンでしたが、2年前の福島沖地震で土曜の夜の番組中に地震報道になったことがありました。自分は病院にかけつけ被害状況の確認・対応をして2時ごろ自宅に戻りましたが、散乱した家財の整理などはとても手につかないでいました。
翌週の報道で、先週はお気に入りの天気予報の女性キャスターとお話しできる時間が無くなっちゃって残念でしたと、ごますりのような笑みで女性キャスタとやり取りしている会話を生で放送している鈍感さに、あきれました。
キャスタというのはこういう仕事なのだと、いまさらながら恐れ入りました。災害もたった一つの報道情報に過ぎないのです。新鮮なニュースにのみ価値があるのです。先週の震災のニュースバリューは終わっています。被災者の思いなど彼の脳裏には浮かびません。
その日の出来事を面白おかしく伝えるか、しかめ面で伝えるかが彼の技量でしょう。いかにも文化人的な顔つきをしてみせても、被災者の映像を見て涙ぐんでみせても、いずれもキャスタとしてのあざといテクニックに過ぎません。一週間前の被災者はもはやニュースでもなんでもないのです。そこに今も人がいることなど、彼らにはまったく関係ないことでしょう。口が達者で、話し上手ゆえに、人間的に嫌われる職業ですね。
それ以降、わが家ではそのキャスタの番組は見ません。不快になるからです。できればスポンサーメーカの商品もシャットアウトしたいところですが、あまりに多すぎて面倒なので気にしないようにしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿