2012年1月31日火曜日

福島県医師会 肺がん部会

1月27日、表記会議に参加してきました。
震災後の避難や行政の混乱の中で、役所の考える優先順位の中での「がん検診」の位置が高いとは思われません。
まず、受診者数が維持されているのかを確認することが、当面の課題といえそうです。


2012年1月30日月曜日

福島県も議事録なし

震災後の数日分は福島県も記録を残していないということです。
当時、情報を知り得る者は福島から離れていたのではないかと噂されていました。

2012年1月29日日曜日

議事録なし  大変恥ずかしい

平野達男復興担当相は28日、仙台市で講演し、東日本大震災への対応を巡って政府の緊急災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)など10会議が議事録を作 成していなかった問題について「大変恥ずかしい話だ。残っている資料の中で整備を急ぐ」と語った。「何が起こり、自治体でどういう対応をし、何ができな かったのか。しっかり検証し、次の震災に備える」とも強調した。(日経)

「恥ずかしい」で済む話とも思えませんが、 原発災害という特殊災害時の「超法規的」対応が許されるということでしょう。ちょっと前に最悪のシナリオ云々の話もありましたが、福島県を始めとする東日本の住民にとっては、知らされないほうが幸せな議事内容かもしれません。

2012年1月25日水曜日

住民への積極的な疾病予防対策を他県よりも濃厚に行う

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として 「住民への積極的な疾病予防対策を他県よりも濃厚に行う」ことを提案しました。

放射線汚染については安全であるといいながら、データ収集ばかりしているのは、自己矛盾しています。であれば、放射線のことは無視して、予算の一部を現在実施できる疾病予防対策(肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン、インフルエンザワクチンなど)に充てることはできないでしょうか。特に、避難住民の疾病予防は目の前の現実的問題です。頸癌ワクチンのようながん予防ワクチンは今後も多くの領域で開発されてくると思われますので、当県については常に迅速に住民負担なく実施できる体制とすることで行政に魅力を感じさせることができると思います。

2012年1月24日火曜日

がん検診に従事する医師の負担軽減を図る

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として 「がん検診に従事する医師の負担軽減を図る」ことを提案しました。

福島県においては各方部の医師会が行政から委託を受けて、住民検診読影を行っています。個々の医師が時間外に対応しているのが実情であり、当然ながら多大の負担が生じています。特に、医師の流出や医療機関の廃業などにより、実働できる医師数が減少したり、患者数の減少や職員数の減少により、自施設の財政負担や業務負担が増加している医療機関もあるため、がん検診業務の負担が増加しています。
現在、コンピュータ支援診断と言って、受診者画像を電子的に管理し、コンピュータによる一次読影で異常陰影を拾い上げる技術も開発されています。このような技術を全国に先駆けて導入することで地域の医師の負担を減らし、がん検診の水準を維持することで住民への予防医学インフラを破綻させない対応をとることを提案しました。

2012年1月23日月曜日

医療被曝を低減させるよう各医療機関の装置の整備を行う

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として 「医療被曝を低減させるよう福島県内の各医療機関の放射線診断装置の整備を行う」ことを提案いたしました。

行政からの放射線汚染の安全基準が混乱しているため、日常の医療における放射線についても不安を抱いている住民が多くみられます。X線検査を拒否する事例もみられることから、重大疾患の発見の遅れにつながる危険性もあります。
特に、小児においては可能な限り、放射線への暴露を減らすことが、不安軽減につながるため、浜通り・中通りの中核病院(特に、NICUなど小児対応を行っている施設)への低被曝CT装置の整備を行うことを提案しました。
また、その他の医療機関においては費用の一部を負担するなどの援助を行うことで、福島県内の医療機関全体で被曝低減検査が行える体制をとれれば、県民の今後の総被曝量を県外者とプラマイゼロどころかマイナスにできます。本県のイメージアップにもつながると思います。
(現在、多くの機器メーカが被曝を低減させるCT装置を開発しています。)

2012年1月22日日曜日

避難地域から県内への通勤・通学が維持できる環境とする

 「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として 「近隣(たとえば米沢など)の避難地域との公共の交通機関の利便性を向上し、県内への通勤・通学が維持できる環境とする」ことを提案いたしました。

計画では避難地域に対してインターネットなどを利用した情報伝達を整備するとのことですが、机上の計画ばかりではなく、物理的な繋がりを太くすることで、避難者が本県との関係を維持できるようにすることを提案しました。具体的には、近隣(たとえば米沢など)で多くの避難者の居住する地域との公共の交通機関の利便性をよくすることです。県内への通勤・通学が維持できる環境を整えることで、福島県との関係を断ち切る人を少しでも減らす努力が必要だと思います。電車やバスの便数を増やしたり、交通費の支援をすることで働く場所・学ぶ場所を繋いでいてほしいと思います。

2012年1月21日土曜日

これ以上、県外へ県民流出をさせない対策を迅速に講じる

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として 「これ以上、県外へ県民流出をさせない対策を迅速に講じる」ことを提案いたしました。

「全県民が今回の災害を自らのものとして受け止め、福島全体で支えあい、復興を促進する」というのが、「復興計画」の大前提に謳われています。つまり、主語は国でもなく、県でもなく、全県民です。
今、200万県民のうち6万人ほどが福島県を捨てて、県外へ脱出している状況です。行動すべきマンパワーがどんどん減っています。
「全県民が今回の災害を自らのものとして受け止め、福島全体で支えあい、復興を促進する」ための大前提として、行政は県外への県民流出を防ぐ対策を迅速に講じる必要があると思います。
福島県に失望して人材が流出しているのはまぎれもない事実です。この現実を直視し、目の前の流出を減少させる手立てを早急に講じる必要があると思います。決して放射線汚染を毛嫌いしているだけではないと思います。

2012年1月20日金曜日

県内の勤務医の負担を減らし、医療インフラの破綻を防ぐ

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として、「IT技術の導入促進により、福島県内の勤務医の負担を減らし、医療インフラの破綻を防ぐ」ことを提案しました。

医療において、若い世代を中心とした県外脱出が増えています。次年度の研修医も激減しています。このことにより、ドミノ式に日常の医療インフラが崩壊あるいは弱体化している地域も発生しています。
将来、本県に先端的医療施設を誘致することも重要とは思いますが、目の前の日常の医療インフラを維持あるいは整備し、各医療機関の負担を軽減する必要があると思います。
県は医師募集を掲げているようですが、募集をかけても医師がすぐに増えるとは思えません。むしろ、直ちにできることから取り組むべきと思います。IT技術の導入やメディカルクラークの斡旋などにより、医師・看護師の負担を減らし、医療インフラを破綻させない対応をとることが現実的と思います。
医師の負担軽減を目的とした、物資面・経済面の具体的支援を要望しました。

2012年1月19日木曜日

医療インフラの整備と濃厚な医療サービスを

「福島県復興計画」(第1次)(素案)」に関する意見として、「現在の医療インフラを整備し、住民への医療サービスを他県よりも濃厚にする」ことを提案しました。

18歳以下の医療費を無料にする云々と議論があるようですが、
まず、現存している日常の医療インフラを維持することを最低限確保し、さらに何らかの形で他県よりも濃厚な医療サービスが行える環境を整えることが、何より地域の安心につながると思います。
医療費の無料化云々はその後の議論でいいと思います。
まず、全国と比較して、恥ずかしくない医療設備を整えることが、県民の不安への現実的なサービスでしょう。
いま、まさにがんばっている各医療機関への物資面・経済面の支援など、現存する医療機関に対して、直ちにできる支援対策を行い、県民医療に対する前向きな姿勢を県民や県外避難者へアピールしてほしいと思います。

2012年1月18日水曜日

雑誌 Radfan 取材

画像診断機器関連の雑誌 Radfanの方々が取材に来られました。当画像診断センターで行っている遠隔診断システムの取材です。当センターでは、ドクターネットの遠隔画像診断を利用しながら、2名の専門医とはvirtual RADシステムを利用して直接読影をお願いしています。この方法は、気心の知れた先生と直接、face-to-faceで意見交換できますので、お互いに、たいへん安心して使わせていただいております。

2012年1月17日火曜日

大原年報

年末年始は、発刊が遅れている大原年報に間に合わかもしれないということで、藤井君と原著論文執筆・総説執筆に必死こいていました。
原著の内容は、「逐次近似応用再構成について」、総説は 「320列ADCTについて」 です。
逐次近似については、年報発刊が迫っているので、公表の時期としてはたいへん、ありがたいタイミングでした。

2012年1月16日月曜日

大原病院 新しい理念

1月13日 サンパレス福島において 大原綜合病院新年会が行われました。
理事の方々や多くの連携医の先生方、ご参加ありがとうございました。
今回は、大原綜合病院の新生へ向けて、新しい理念が発表されました。
理念は、「人を愛し、病を究める」

行動規範には、
「健全経営を目指して努力します」という文章が入り、「経営」という言葉が盛り込まれました。
職員個々に「経営」を意識し、身を引き締めて、一丸となって努力しなければいけないと思います。

ちなみに、昨年4月、画像診断センターの発足にあたって掲げた「画像診断センターの理念」は
1.最善の医療
2.病院経営への貢献
3.自らの知識・技術の向上
です。

2012年1月6日金曜日

放射線科研修


研修2年目のK先生が放射線科に研修に来てくれました。後期研修は精神科希望ですので、頭部と救急の画像診断を習得したいとのことです。私としては、どうしても胸部領域の指導が多くなってしまうので、テーマを決めたプレゼン課題と、日々の読書会で、なるべく万遍なく勉強できるようにしていきたいと思います。
とは言え、研修医と接していてありがたいのは、当方のリフレッシュと老化防止になることです。
研修期間中に救急画像診断の特集雑誌を1冊、読破する予定ですが、好き嫌いなく、1ページ目から読むというのもいいものですね?
写真はお酒を飲んだ帰り道の、ライトアップされた福島の街路樹です。

胸部領域における320列面検出器CTの有用性

 映像情報メディカル新年号・胸部画像診断特集号に320列ADCTの論文が掲載されました。最新の逐次近似応用再構成 AIDR3Dの臨床画像も載せています。どうぞ、ご覧ください。
 森谷浩史:胸部領域における320列面検出器CTの有用性.映像情報メディカル vol.44 no.1 20121月 26-31。

2012年1月2日月曜日

携帯と通信端末

携帯で撮った写真をブログに送信することができるようになりました。
GPSロガーで行動範囲を記録できるようになりました。
アンドロイド端末で、ほぼ、どこにいても文書入力ができるようになりました。
エバーノートとドロップボックスを使ってみました。
電子的に繋がっているというのは便利ですが、きちんと勉強しなければならないなあと、テクノロジーの進歩についていけない自分に鞭打っています。

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
昨年は激動の年、試練の年だったと思います。
やられっぱなしの一年でした。
今年は攻めに転じたいですね。

箕輪スキー場に行ってきました。19歳はリフト券が無料です。私はシニア料金です。
風のない、いい天気でした。
ちなみに箕輪は 0.1μSv/hだそうです。