2013年3月29日金曜日

CT検診研究会

会の設立の頃に参加したまま、10年以上ご無沙汰の会でした。今回は、当院でも、320CTの被曝低減撮影が臨床でも問題なく運用できていますので、検診目的の撮影条件や運用方法を確認するために参加しました。
実感としては、当院で行っている超低線量撮影条件がそのまま検診CTとして適応可能と思われました。ただ、学会としては、施設ごとの撮影線量を標準化する試みを始めており、その試行施設としての手続きも必要かと思われます。
そのためには、CT検診認定技師が必要であり、みんなで協力してクリアしていきたいと思います。

検診CT画像を用いた各種定量化技術(骨粗鬆症など)も研究段階ではありますが、たいへん興味を持ちました。予防医学の観点からの胸部CT画像をなるべく多目的に利用しようということで、わたし自身も人間ドック画像へのサービスとして、脂肪面積・冠動脈石灰化・肺野結節影(肺癌や感染と判断できないような微小結節)・気腫変化・間質変化・骨梁濃度などが、加齢評価に関連して定量化できる所見と思っており、今後も検討を続けたいと思っています。

以上の評価を再現性を持って行うためにはコンピュータを用いた自動化技術が必要です。今回の研究会では新しい試みとして、各社のCADシステム(コンピュータ自動診断)を実際に操作できるワークショップが企画されました。わたしが今回この研究会に参加したのも、このワークショップに参加したかったからです。webでの登録オープンの日に、いち早く登録し、参加させていただきました。

大規模にCT検診を行う場合、コンピュータによる自動拾い上げと撮影技師による拾い上げが重要になります。CT検診認定技師制度ができて数年になりますので、当院でも認定を目指してがんばりたいと思います。

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