迷わない。 櫻井 よしこ (著) 文春新書 – 2013/12/20
櫻井よしこ:ジャーナリスト。ベトナム・ハノイ生まれ。終戦後に日本に引き揚げ。大分県中津、新潟県長岡での生活を経て、高校卒業後、ハワイ大学へ。帰国後、英字紙助手、TVキャスター。その後、キャスターを辞し、ジャーナリスト活動。
本書は櫻井さんの仕事や生き方に関する自叙伝 。ご自身の半生を振り返りながら、人生の諸問題について平易に語っています。平易ですが、たいへん示唆に富む・含蓄のある内容でしたので、印象的フレーズを拾ってみました。
【内容から印象的なフレーズを列記】
この仕事が好きです。常に挑戦を強いられている緊張感がある。そして、時々、自分の胸の内に闘志の炎が残っているか、確認したくなる。
自分が信じるものや価値観がいつも正しいと言えるだろうか? ひとりよがりにならないように。本質を外さないように。
私の歩みが少しでもみなさんのヒントになればこんなに嬉しいことはありません。
第1章 「2DK貧乏記者」からの出発 ――「働く」とは
基本を叩き込まれた。
闘うための土俵を自分で作っていく作業。(武器や道具ではなく「土俵」という表現は奥が深いと思う。自分の物差しやルールを土俵に入ってくる相手は理解すべきだという意味を持つ)
取材:質問を30項目準備する。
給料を貰いながら学ばせてもらっていたようなモノ。いまの若い人たちは、自分の周囲にあるチャンスを見逃している。
議論が好きで、好奇心が強い人たち。問題的すれば面白いように議論が弾む。
贅沢は本だった。
将来性が全くない(失うものがない)ので、思う存分仕事ができた。
他人の評価を変えることはできないが、自分を証明する力がある。
30項目のテーマを持つ。
取材費の持ち出しの方が多い。しかし、貴重な経験を得る。
書くことの基本:まず結論を書く。ワンセンテンス・ワンメッセージ。
第2章 「皆様、こんばんは」の十六年 ――「テレビ」とは
「後悔せず」:自分が努力しても変えようがないことは、努めて気にしないようにする。
テレビは「画」がないと伝えられない。
通説の上に安住しない。世の中に事実として報じられていることが、必ずしも事実そのものではない。
自分が自分であり続けるために書き続けた。
第3章 楽観性の仕事術 ――「時間」と「情報」とは
意識的な時間管理:長期プロジェクト・中期プロジェクト・今日明日すること。
落ち着いて勉強すること。
専門分野を確立する:この問題については誰にも負けない。
情報源の見極め方:信頼できるものとは?
じっくり考えるための「活字の力」:考えながら読むことができる。
記憶に残った断片が、いつかジグソウパズルの最後のピースのようにはまる。
「夢をもって」:一番大切なことは夢の設定です。
論争は事実に基づいて展開する側に分がある。
agree to disagree:物差しが違うことを認める。
はるか遠くまで見ている人はいる:自分は、まだまだ浅学菲才。
第4章 目指すは「食う、寝る、歩く」の三冠王 ――「健康」とは
食事は一番楽しいこと:「いただきます」ではじめ「ごちそうさま」で終わる。
講演:腹式呼吸
第5章 「豊かな人生」を生きるには ――「お金」とは
とにかく「はい」と返事をする。
大金を得て、自分を失う。
「楽天的に!」:したいことをしていれば幸せになれる性質。お金が第一目標ではない。
仙台厚生病院のお金の使い方。
第6章 挫折と傷を引きずらない ――「生と死」とは
貧すれば鈍すに陥らない。
相手に不快感を与えない清潔な身だしなみ。
とにかく与えられた仕事を一生懸命にやりとげ、小さな成果が積み重なっていくことで、これからも同じようにやり遂げられるだろうという自分の自信が得られる。
第7章 介護の支えは母の笑顔 ――「家族」とは
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