池上彰氏のわかりやすさの罠という新書を読んでいたら目に止まりました。池上流知る力の鍛え方というサブタイトル通り、ところどころに共感した辛辣な内容がありました。
アメリカで容姿端麗なキャスターは少数派。実力で勝ち抜いてきた猛者たちである。これに対して、原稿を上手に読む人はアナウンサーで、容姿端麗であるほうがよいということになります。学会・講演会でも、自分のデータが全くなくてもプレゼンできる人がいます。研究者というより、パフォーマーとでも言えそうな人です。アナウンサーに相当する状態かもしれません。
発信者はだれなのか。やはり、データの出所を明らかにすべきと思います。
訂正記事が多い新聞は信用できる。情報を取り扱う姿勢が反映されているからだといいます。実社会においては朝令暮改に相当するかもしれませんし、研究活動においては「方法」をいかに追試を意識して具体的に記載するかということに繋がるように思えました。
本書の内容から、ちょっと離れますが、ラジオで情報を伝えることの重要性を感じました。わたしたちはビジュアルに伝えることに慣れすぎていて、文字数の少ない限られた言葉で伝える訓練を怠っていると感じました。(実は本書の後ろのほうにラジオのことも書いてありました・・・)
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