2017年・フランス・アメリカ映画。スピーディな映画でした。イドリス・エルバが刑事ルーサーそのもののように活躍します。ちょうど放送大学の「世界文学への招待」を見始めた時だったので、フランスの宗教と行政の関係・テロに対する防衛行動を興味深く観れました。
この犯罪の最終目的をコソ泥にしてしまうことで、映画の宗教的立ち位置をニュートラルにしています。テロを扱った映画はどうしても立ち位置を現実の立ち位置の外に置 いてしまうことが多いのは、扱っているテーマの善悪・正義の定義をなし得ないためでしょう。
放送大学の「世界文学への招待」では、ここで扱う作品は各国の状況を映し出すもの・民衆が置かれている背景・環境を描く現代文学です。かつて世界文学というと古典的名著と呼ばれていた作品全集のイメージでしたので、このレクチャーはとても刺激的です。
また、各国の言語を知ってこそ作品の持つオリジナルの魅力を体感することができますので、原文を音で聞くことも新鮮でした。
異邦人と100年の孤独以外はほとんど聞いたことのない作品でしたので、紹介される作品を読んでみたくなります。
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