TV局を舞台にしたトレンディドラマかと思ってチラッとみたら、瞬殺で虜になりました。かなり骨太の内部告発ストーリーです。個々の登場人物が抱える私生活や揺れる心情が丁寧に描きこまれて、全体の統一性が一貫しています。アメリカのTVシリーズなどではおなじみの国家告発ものですが、日本のTVドラマではかなり異色です。望遠でのピントのあわせ方やフレーム外へ外れている俳優の演技など非常に丁寧に計算されています。
タイトルのエルピス(Elpis)とは、古代ギリシャ神話で様々な災厄が飛び出したとされる「パンドラの箱」に残された「希望」あるいは「災い」の兆候とのことです。巨悪の存在は直接描かれずに、あくまでも主人公たちの見える範囲で進んでいきます。さて、最後にどう締めくくるのか? 「希望」か「災い」か、最終回が楽しみです。
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