2023年2月16日木曜日

画像診断の会 2022年12月 福島市医師会呼吸器疾患研究会内容

肺癌検診における胸部写真読影の注意点
進行肺がんの胸部X線写真
肺炎のような肺癌:肺炎様に進展する肺癌・閉塞性肺炎・癌性リンパ管症
巨大腫瘤:縦隔肺門リンパ節腫大/周囲臓器浸潤/胸水貯留/多発結節:肺内転移、胸膜播種
60代   半年前から咳嗽が持続 浸潤性粘液性腺癌
70代   微熱、咳、痰、倦怠感、血痰 肺低分化癌  骨転移あり
70代  COPD通院中の定期的胸部写真  肺小細胞癌
70代  COPD通院中の定期的胸部写真  肺腺癌
70代   1ヶ月前から咳嗽が持続 原発性肺腺癌
80代  他疾患検査中に胸水指摘  肺腺癌、右癌性胸膜炎
70代  1ヶ月前から右胸背部痛が出現 肺癌 低分化癌、腋窩リンパ節・多発肺転移
まとめ
進行肺癌の画像を呈示しました
肺癌はさまざまな所見を呈しますので、肺に影があれば、まず肺癌を疑ってみる必要があります
病変の存在や性状の確認にはCTが最も確実です
検診以外にも様々な機会に胸部写真を撮影しますので、癌が隠れていないかご留意いただければと思います

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