今年6月に開催予定の呼吸器内視鏡学会の演題募集が延長されていましたので、締切3日前に演題登録に応募しました。横浜開催です。
演題名:肺癌切除後の患側肺肺機能 ー超高精細CTの吸気・呼気撮影による肺葉と気管支の描出ー
抄録本文:
はじめに: 空間分解能を向上させた超高精細CT(UHRCT)は,従来のCTよりも精度の高い形態情報が取得できるため, 各肺葉と気管支の解剖学的位置変化に加え, 切除前後の残存肺葉の体積計測, 葉気管支・区域気管支の形状・開存程度を解析することができる.
装置: UHRCT (Aquilion Precision,SHR モード), 吸気/呼気撮影. 3D ワークステーション (Ziostation 2).
方法: ワークステーションの肺葉抽出と気管支抽出機能を用いて, 患側肺と健側肺の肺葉・気管支の形態解析, 肺体積計測, 一回換気量を算出した. 結果: 5葉の位置・体積・CT値計測が可能であった. 各肺葉の一回換気量の計測,患側肺・健側肺の換気量計測が可能であった. 患側肺の換気量低下例の原因として, 慢性胸水貯留・広範な胸膜癒着・残存肺葉の反転による葉気管支~ 区域気管支の屈曲・狭小化などが考えられた. まとめ: 本法は肺癌切除後の肺葉単位の呼吸機能を計測でき, 肺葉と気管支形態を関連付けて解析できる.
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