ベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさんは「小さき人々」と呼ぶ民の声を発掘し独自の文学を築いた。『戦争は女の顔をしていない』『チェルノブイリの祈り』など、市井の人々の声を掬い上げる作品を発表し、2015年にノーベル文学賞を受賞した。日本ではまだ無名だった1990年代末から彼女を取材し続けてきたのが、共著者の1人、NHKエグゼクティブ・ディレクターの鎌倉英也さん。ノーベル文学賞受賞により大きな名声を獲得しても、その前後で態度が全く変わることがなかったという。チェルノブイリ原発事故被災者の苦悩を描き、核と人間の問題を綴ってきた彼女は、2016年に福島原発事故の「小さき人々」への取材を行った。かつて「小さき人々」をテーマに対談した作家の徐京植さんと16年ぶりに再会し対話した。
0 件のコメント:
コメントを投稿