人新生(じんしんせい)
地層学的に人の時代が刻み込まれているといいます。
化石燃料の時代が地層に明確なマーキングを残していると言います。その他、さまざまな人類の営みが地層に刻み込まれています。多くの人たちが同じような行為を行うと、同じ物質が地球規模で堆積していく、資本主義の発展の末に処理しきれない残渣が蓄積してきた結果が地層にすでに反映されているといいます。
新しいNHK特集を興味深く拝聴しました。
その後の藤田敏八作品の原点のようです。すべての要素が詰まっているようです。後先考えない若者ゆえの獣性。社会の仕組みとその波をやり過ごす忖度を身につけた大人。物わかりのいい大人になることを拒否する若者たちの内部の矛盾と暴力。そして自滅。
林真理子原作のヒューマン・コメディ。超豪華高齢者施設での入所者と職員との格差を面白おかしく描いています。それぞれが幸福を求めて過大な努力や無謀な企てをするわけですが、なかなか計算したとおりにはいかず、ハラハラ・ドキドキさせます。しかし、実は幸福はみんなの足元にあるという、青い鳥のようなお話です。ちょうど「下流の宴」の高齢者版みたいなコメディです。格差を乗り越えようとする計画は下流の宴のパターンですが、刻々と経過していく時間は格差に関係なくすべての人に平等に訪れます。そのことをほのぼのと感じさせるドラマでした。