2011年5月29日日曜日

いつになっても東電事故は隠蔽される


朝日新聞によれば、29日、福島第一原子力発電所5号機で、原子炉と使用済み核燃料の燃料プールを冷やす仮設ポンプが停止して一時的に冷却機能が失われたが、その 後、予備ポンプで復旧した、と発表。停止がわかったのは28日午後9時ごろ、公表したのは29日午前9時。
予備機への切り替え作業は当初計画した3時間を超えて4時間以上かかった。その間、28日午後5時時点で60.8度だった原子炉の水温は復旧時には94.8度まで上昇。松本純一・東電原子力・立地本部長代理は「工事が計画通りに進まなかったことを考えると早めに伝えた方がよかった」と話した。
東電は28日夜の段階で、自治体のほか経済産業省原子力安全・保安院には通報したというが、保安院は「直ちに安全に影響はない」と判断し、保安院として も公表を見送った。西山英彦審議官は「様々なバックアップ手段が用意され十分安全確保できる状態。現時点ではこの扱いでよかったと思う」と話したといいます。
東電は自治体にも通報したといっていますが、福島県は公表の遅れを厳重に注意したといいますので、福島県は通報があっても公表する裁量を持っていないのでしょうか?
原発事故は以前から国にのみ報告し、地元には報告しないルールですが、周囲にこれほどの実害をまき散らしている現状においても、地元を無視し続けるのですね。

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