2017年9月3日日曜日

第11回SCCT研究会参加報告 村松 駿 技師

第11回SCCT研究会参加報告
今回,僕はSCCT研究会に参加してきました.この研究会は,朝9時から夕方18時まで一日かけて心臓CTについてのみディスカションする研究会になります.第9回から参加し,昨年の第10回では発表もした思い出ある研究会です.

今回のテーマは,「FFR」と「Perfusion」についてでした.
心臓CTは,虚血性心疾患診断において陰性的中率が高いことから,心臓CTで疑わしい病変がなければ心配なしと,除外診断に使用されてきました.反対に,陽性的中率は60〜80%とあまり高くないのが現状であります.
現在,CT-Perfusion検査は,CT室内で薬剤投与をし,負荷させた心筋を撮影することで,数多くのエビデンスがある心筋SPECT同様の結果がでたと報告されております.また,CT-FFRでは薬剤負荷なしで,数値流体力学からFFR値が算出できると報告されております.どちらも,未だどの施設でもできるわけではないが,当院のような核医学検査がない施設では,CTのモダリティ1つで形態的・機能的な情報が1度の検査で得られるメリットは大きいと感じました.
心臓CTに,形態的評価のみでなく機能的評価も求められるようになり,さらなる勉強が必要だと改めて感じた研究会でした.
一般財団法人大原記念財団付属大原医療センター 村松 駿

0 件のコメント:

コメントを投稿