9月1日 院内感染対策セミナー。国立国際医療研究センター 忽那賢志 医師の講演を聴講。インドで耐性菌の占める割合が高いとのお話が印象的であった。その原因として、町の薬局で安く薬剤が入手できるとのこと。製造は国内のメーカが安価に行っているとのことであり、安易に使い過ぎた結果として耐性菌が増えているとのことであった。
9月3日 朝日新聞 日曜版 GLOBEの特集が薬価であった。ここでもインドが注目されていたが、視点はまったく反対であった。インドは安価なジェネリック薬(後発薬)を開発し、貧しいアフリカの国々などに輸出。エイズなどに苦しむ途上国の多くの人命を救ってきた。それ故、「途上国の薬局」と呼ばれているという。かつて、新薬を開発した先進国メーカが、 高額な価格設定や特許料により、結局は安易に使えないという問題がエイズ薬の際に批判された。その問題に対抗する社会的・人道的対応として称える記事であった。ジェネリック推進の記事でもある。
わずか、3日間でまったく正反対の評価を聞いた。安易に使える環境を是とするか否かは、耐性菌という観点から、目の前の生死の観点から、医療費の観点から、わけて理解しなければならないと考えさせられた。
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