2017年9月19日火曜日

第20回 肺癌画像診断セミナー 終了しました

9月17日・18日の2日にわたり、横浜市  新横浜プリンスホテルにて開催されました。
今年も肺癌画像診断セミナーは盛会でした。
週末に台風が近づいている中で移動にご苦労された先生方も多かったと思いますが、例年同様終始活気ある会でした。
道後温泉ではじまったこの会も、お台場、横浜と場所を変えながら、今回は20回目となります。
私は数年前から寺子屋セミナーでワークステーションを使った読影のセッションを担当しています。7人の講師を12名ずつ、7グループが回ります。講師も同じ話を7回、合計7時間担当しますので、体力的にもスポーツをしている気分です。
肺癌を主体にしているので、7名の講義内容がどうしても相当かぶるとの苦情が以前ありましたので、最近の私の講義は非癌を含めた「気管支」をテーマにしています。

要点は以下の通りです。
CT画像から気道を読む方法
肺野条件:気道内腔の空気形状を読む。
  末梢肺野から中枢気道病変を疑う。
縦隔条件:気道の壁・周囲構造を読む。

呈示症例
1.気管支異物:内腔を読む
2.気管腫瘍:壁の異常を読む
3.気管支閉鎖症:末梢の変化から拾う
4.肺門部肺癌:小病変を探す
5.サルコイドーシス:小葉単位を認識する
6.肺腺癌:小葉単位との関わりを分析する
7.腺癌の粟粒転移 :修飾された陰影であっても基本的読影で分析する

各班、7名の先生方にマニアックに気管支を読影していただきました。熟練した先生がたには物足りなかったかもしれませんが、とにかく初学者目線で行わせていただきました。
みなさん熱心に参加しておられました。
ワークステーションの活用の仕方が参考になった。
いつもは気管支から読むことがなかったので面白かった。
断面を任意に作成できることがわかった。
などなど、感想を述べられていました。

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