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空あり。走馬燈。などの下りが笑える。
何気ない景色やトホホと思えるようなモノから、常人では考えられないようなインスピレーションを感じる人がいる。
興味を持ったことにとことんのめり込む。金と時間を費やす。どうせ一回かぎりの人生だから・・・。理由は後から(必要なら)ついてくる。
たとえば、いやげ物(著者 みうらじゅん 出版社 筑摩書房 ちくま文庫 2005 ページ数 158 ページ)。日本語俗語辞書によれば「もらっても嬉しくない観光地の土産のこと。【年代】 平成時代【種類】 若者言葉」。みうらじゅん氏の造語で、観光地で「誰がこんなもん買うわけ?」と思わせたり、贈られた相手が喜ぶどころか突き返されそうな、貰っても全然うれしくない20世紀の愛すべき土産物の総称のことをいう。『嫌(イヤ)』と『土産物』をかけたもの。これで、一冊の本になるのだから、すさまじい蒐集力である。どうでもいいような写真に軽妙な解説がついていて、いやげもの、どころか、手に取ってみたいと思うものもいくつかはあるが、探そうと思って探せるものでもなさそうである。
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